タモリもメロメロになる魅力で、テレビ番組が「桐谷健太祭り」!
今回ツッコませていただくのは、様々なテレビ番組での一連の「桐谷健太祭り」。”製作委員会方式”によって、テレビ局が映画に出資する機会が増えたことで、出演者が映画公開目前に、出資局の様々な番組に宣伝で出まくるというのは、最近よくあるパターン。
水嶋ヒロ主演の映画『BECK』と、大竹しのぶ主演の映画『オカンの嫁入り』の宣伝のためにバラエティー番組に出まくっていた桐谷健太も、まさしくその一例だった。だが、彼のスゴイところは、ただの映画宣伝ゲストにも関わらず、どの番組の司会者をも夢中にさせてしまうところ。たとえば、『BECK』メンバーたちが5人揃いで番組に出演するなかでも、あらゆる番組の司会者がオチを桐谷健太にもっていく。そのイジられぶりの安定感は、芸人並みといって良いほどだ。さらに驚くべきは、本人が登場していないところでも、話題の中心になってしまうこと。
『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系、9月2日放送)の「新・食わず嫌い王決定戦」に、水嶋ヒロと大竹しのぶ&宮崎あおいが登場したときにも、まず話題になったのは、「桐谷健太」という両者の共通項。木梨憲武に「裏桐谷くん特集?」と言われていたが、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のテレフォンショッキングゲストリレーでは、さらにその「特集」感が強く打ち出されていた。
『BECK』出演者(8/25水嶋ヒロ、26佐藤健、27桐谷健太)から『オカンの嫁入り』(8/30宮崎あおい、31國村隼)へとお友達紹介が続いたが、タモリの関心事といえば、両者をつないだ桐谷健太のことばかり。桐谷から紹介された宮崎あおいにも、宮崎本人そっちのけで、桐谷の顔写真のパネルを見ながら「すごい目してるよねー」「鷹が獲物を狙ってるみたいだよねー」と桐谷のことばかり話していた。ゲストに対する興味の有無が露骨なタモリだが、桐谷健太は相当の好物らしく、以前登場したときにも「顔、濃いね~」「顔、熱いね~」をしつこく繰り返し、絡みまくっていた。
だが、一連の「桐谷祭り」が終わったかに見えた9月8日、意外なラストが訪れた。
偶然なのかどうかわからないが、9月8日の『相棒Season4 第13話』(テレビ朝日系)再放送に「大阪のヤク売人」として登場した彼。その登場自体も驚きだが、さらに驚いたのは、あまりにあっけなく死んでしまったこと! 黒板に貼られたヤク売人(桐谷)の死体写真を見た寺脇のひと言が、秀逸だ。
「コイツ、死んだのか。いいやつっぽかったのにな」
ああ! もう切なすぎる!! 「ザ・桐谷健太の世界」である。タモリ、石橋貴明など、司会者たちがイヌのうれション状態のように興奮してしまう「司会者のオモチャ・好物」といえば、大泉洋がいるが、桐谷健太はそこに続く人材の予感。あのキレイな目にオジサンたちを興奮させるマタタビみたいな何かがあるんでしょうか。
(田幸和歌子)
桐谷健太 ファーストPHOTO BOOK 『 野良人 』 [大型本]
“チビT”役の衝撃から5年ですよ
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