映画界の中ですっかり嫌われ者ですが、いよいよ叶井俊太郎再始動です!
自己破産を決意した今年の3月頃から、破産後の仕事や人生について考えてみたんだけど、考えてもどうにもならないので、止めました。破産してみないと、周囲の反応を含めて、どうなるかなんて分からないじゃないですか。オレは映画の仕事しかしたことがないので、どうにかして映画に携わる仕事を探すしかないかな、と漠然と思ってたわけですよ。で、破産した後に知り合いの映画会社の社長にお願いしてみたら、やはりオレを雇う余裕がないとのこと。そもそもオレを社員として雇うのは無理があるみたいですね。
各社に言われたのは「自己破産してるし、離婚裁判中だし、元社長なので、他の社員が嫌がる」んだって。まあ、そう言われるとネガティブな要素ばかり揃っていますよね、オレって。実際、オレが自己破産してから今まで友達だと思っていた映画界の人間が人ほど離れていったし。
一人は某ホラー系映画館の番組編成担当で、電話で昼飯に誘ったら、「破産してるし、裁判中の人と一緒にいるところを人に見られたらマズいので、もう連絡しないでくれますか?」と真面目な口調で言われましたよ。なので、「それブログで書いていい?」と聞いたら、「訴えます」とこれまた真剣に言われました。ま、書くけどね。それからは何度電話しても留守電に入れても、折り返しの電話もない。小学生並みの嫌がらせですよ! というか、オレも懲りずに何度も電話してやりましたが。
でも先日、バッタリそいつと会ったんですよ。オレが「電話出ろよ! 暗いよ、お前」と言うと、「破産してる人と会社で電話で話せませんので。タイミングで電話に出れるか考えます」だって。意味分かんねーよ! 「つーか、もう電話しないんで!」と言ってやりましたよ。
もう一人は浅草方面にある大手DVDメーカーの邦画担当のヤツなんだけど、こいつも「破産してる人とは会えない」と言って、電話ガチャ切りですよ! 酷すぎでしょ! 借金はホント人を変えますよ。もう一人は大手コンビニ会社の映画出資担当で、彼女は破産した瞬間から着信拒否です! この3人だけは手のひらを返したようにオレから離れていきましたね。他にもオレが知らないだけで、嫌ってるヤツはいっぱいいるだろうな。
とにかく、破産すると犯罪者のような目で見られるし、映画業界ではオレのことは扱いにくいってことなんでしょうね。ちなみに今のオレの収入は、フリーの立場での某作品の宣伝アドバイザーのギャラとコラムの原稿料だけです。妻くらたまに家賃や光熱費などの生活費を全部出してもらってるヒモ状態はオレとしても不本意だし、妻もストレス溜まりますよね。なので、そろそろ本気で仕事探さないと家から追い出されると思ってたら、7月から事務所に間借りさせてもらっていた映画配給会社兼 DVDメーカーの社長が、「うちに入れば?」と軽く言ってくれたんですよ! かなり奇特な社長もいるもんだなあ、とマジで感動しましたね。しかも今オレが個人でやってるコラムや、たまにやってるトークショーなどの仕事もそのまま続けていいとのことなので、マジでありがたいです。そんなワケで8月下旬から新たに会社員として、再度映画業界で仕事を頑張って、また新たな伝説作りますよ!!