安室との熱愛報道によって、芸人として封印されたロンブー淳
今回ツッコませていただくのは、ロンブー淳の意外な欠点。
淳といえば、まず思い浮かべるのは、巧みなMCやひな壇さばき、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の「ブラックメール」などをはじめとした恋愛企画での天才的な嗅覚・手腕という人も多いのではないだろうか。あるいは、「女に異常にモテる芸人」など。
ただし、恋愛企画の面白さも、もともと本人が強烈な恋愛体質だからこそと思えるところが多く、このところどうしても気になってしまうのは「恋愛」以外のテーマで、女性以外を相手にしたときの田村淳の平凡さである。
もともと人気企画だった『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の「格付けしあう女たち」でも、最近は有吉弘行をゲストに迎え、番組全体としても有吉のみが目立つが、これは淳が毒舌・有吉の抑え役にまわっているせいで、淳自身の面白さが発揮されていないのだろうか……と思っていた。
だが、実のところ、「恋愛」「女」を除いたら、淳の面白さはどうなるんだろう? と疑問に節もある。
印象的だったのは、『笑っていいとも!』(フジテレビ系、8月30日放送分)で見せた、不慣れで妙な”素人いじり”だ。
「部活の王子発掘企画」と題して、さまざまな部活の男子が登場したのだが、淳のツッコミ方には、女性相手や芸人相手のときの冴えはまるで見られなかった。
最初に出てきたのは、「生徒会長で運動も勉強もできる王子」。顔もよく、絵に描いたような「少女マンガのヒーロー」タイプだったのだが、それがどうにも気に入らないのか、淳は「へー、珍しい、生徒会長なのに部活も」と囁くような声で薄いリアクションをとった後、どうでも良いことにツッコミを入れた。
「ベルト、だらーんってなって。生徒会長なのに」
「あと、ベルト、赤じゃないほうがいーんじゃないの?」
子どもの頃から目立ちたがり屋で、「面白くて人気者だった」などとよく言われる淳だが、当然勉強ができたわけはなく、顔がいいわけでもない。それでもモテるのは、恋愛が大好きで、”モテ”のことばかり考え、ひたすら努力に努力を重ねてきたせいだろう。にもかかわらず、ナチュラルのモテ男=「生徒会長で勉強も運動もできて顔もイイ男」ときたら、もはや敵以外の何者でもないのだろうか。ヘンなつっかかり方には、「もしかしてやっかみ?」と思わせるギスギスした空気があった。
さらに、「器楽部の王子」には、「器楽部ってどんなのやってるの? 器楽って、普通の言葉なの?(返事を聞いて)楽器の器楽? ギロッポンみたいの?」と無知丸出しの悲しさを露呈していた。
さらに、髪型に「後ろからすげー風吹いてる」とツッコミを入れ、「天然パーマなんです」と返されると、「うそだね!」と指摘。これはツッコミと言うよりも、ただの意地悪じゃなかろうか。
また、鉄道研究部の推薦人には、「(鉄道の)どんなとこが好き?」「撮りたい派?」「今日も乗ってきた? ご機嫌?」と丁寧に伸ばした金箔ぐらいの薄い薄いぺらっぺらの質問を繰り返していた。本当に興味ないんだろうなあ。サバンナ八木の「5秒無駄遣い」ギャグより、ムダな5秒である。
思えば、女と恋愛企画でのし上がってきた彼にとって、安室奈美恵との熱愛発覚以降の「女」「恋愛」自粛ぶりは致命的じゃないのだろうか。
それでも「愛」をとる? 愛がすべての人だけに……?
(田幸和歌子)
子どもに好かれることが大切な時期ですよね
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