ナイツ、鈴木紗理奈、亀田兄弟……「逃走中」でいい人度チェック!
今回ツッコませていただくのは、8月28日に放送された『逃走中』(フジテレビ系)。基本ルールは鬼ごっこで、出演者たちが「ハンター」と呼ばれる追っ手から逃げ回り、捕まったら終了。制限時間内を逃げ切られたら、賞金がもらえる。
今回の舞台は富士急ハイランド。前回の放送では、浅田舞・真央姉妹が大活躍で、逃走中に出される「ミッション」には中盤まで参加せずにじっと隠れ続ける妹の真央、そこにハンターから逃げてきた姉がやってくると、「なんで来るの!」と姉にキレる。それでもちゃんとスターらしく、ゲームの鍵を握る長州小力と見せ場を作る真央。姉・舞は、終了間際の土壇場で「自首」を選択し、見事お金をゲットしていた。
今回の参加者の大きな目玉である、亀田興毅・大毅兄弟を差し置いて、卑怯な言動連発でまず目立っていたのがナイツ塙宣之だった。ミッションに参加した共演者のことを、
「3人偽善者がいた」「テレビに好感度よく映りたい人」
と表現したのである。悪役めいて吐いた毒舌なのかもしれないが、笑えないほど何かが滲み出ていた。その後、塙はあっけなく捕まってしまったが。ミッション参加中に捕まったJOYの、「いい奴ぶると、これだもん」という言葉はなんだか悲しくて笑えたのだけど。
卑怯ぶりが逆に笑えたのが鈴木紗理奈。中盤に、一般の人々(エキストラ)が氷漬けにされてしまうのだが、そのエキストラに混じって丸太のように転がりやり過ごそうとしていた様と、とぼけた表情は、さすが。しかし、『めちゃイケ』枠として出場していた紗理奈やオアシズ大久保佳代子さんには自首して不評を買うところまで期待したが、捕獲されてしまった。
番組的な目玉のはずなのに、亀田兄もあっけなく捕獲されて「檻の中のひと」に。終盤残ったのは亀田弟に西山茉希、くみっきーこと舟山久美子、野生爆弾・川島邦裕といった、どこか地味目なメンツになってしまう。その中で西山が、一人必死にミッションをこなしていく姿は、どこか頼もしい。迫ってくる妖怪に塩を投げつけて追い払った姿と表情も超凛々しく、その塩が手にいっぱいついちゃったらしく、その後走りながらずっと「しょっぱい」と、険しい顔でつぶやいていたのもかっこいい感じ。
ミッションをクリアしたことで捕獲された人を一人復活させることができるのだが、その権利を持つくみっきーに、亀田弟が電話で「兄を救ってください」とお願いする。そんな兄想いの姿や、言葉使いの丁寧さに、「アレ、実はいい人?」な感じで亀田兄弟の好感度は上がっているような気はするが、元とのギャップが大きいからか。そんな願いが受け入れられ、再び復活した亀田兄。しかし、あっという間に再び捕獲……。ここは一応、世界チャンプらしく華麗なステップでハンターをかわすとかの見せ場のはずじゃないのか。以前出た内藤大助は、振り切っていたぞ。でも、「秒殺や……」と、情けなそうにつぶやく姿もまたナイス。
そんなわけで、今回は出演者全滅。自首もなく、賞金は誰も手にすることができませんでした。
ここ最近、テーマに沿った小芝居がゲーム中に挿入されるのだが(今回は「妖怪」がテーマ)、出場してあっさり檻に入れられる人よりも、鳥居みゆきとかアンガールズ山根とか、こっちの小芝居枠で目立つほうが、おいしい気もする。さらに今回は、別撮り状態で妖怪ハンター的な役を演じる京本政樹が、熱演していてカッコよすぎでした。つねに全力投球の京サマが一番好感度アップでした。
(太田サトル)
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