ナイナイ岡村不在の『ぐるナイ』で再発見した、代役森泉とアノ人の類似性
今回ツッコませていただくのは、『ぐるぐるナインティナイン』(日テレ系)をクビになったのに、休業中のナインティナイン岡村隆史の代役として、8月19日放送分にカムバックした森泉。
不思議だったのは、『ぐるナイ』レギュラー時にはただうるさいばかりの印象だった森が、久しぶりに見ると、安心感があること。このところ、岡村の代役として、石塚英彦、サバンナ、FUJIWARAらが出ていたが、やっぱり出戻り組である船越英一郎や森泉には、番組もともとの「お仲間感」があるせいだろうか。
それにしても、これまでは、先輩などにも常に馴れ馴れしいタメ口をきく様を見るたびに「年長者に対する言葉遣いもロクに知らないのか」と腹立たしく思うこともあったのに、今回の登場では、久しぶりの変わらぬ図々しさ・馴れ馴れしさと明るさに、懐かしさすら感じてしまったのは、単なる慣れなのだろうか。
森が冒頭からニコニコと続けざまに放ったのは、こんなセリフだった。
「久しぶりだよナ~」
「いつも見てるヨ~」
「希ちゃん(佐々木希)に優しすぎんだヨ~」
誰かとソックリの口調だと思ったら、これ、ボビー・オロゴンではないですか!
本当は日本語を流暢に話せるクセに、わざと間違った日本語や乱暴な言葉を使い、傍若無人に振る舞うボビー。森泉の場合は、当然わざとそういうキャラを演じているわけではないだろうが、失礼な態度も馴れ馴れしいタメ口も「ボビーだしね」と思えば、なんとなく納得がいく。
また、かつては「ホントに美人? 馬ヅラなのに?」と思えた長い顔も、大きな口をあけ、真っ白な歯をむきだしてゲラゲラ無邪気に笑う様を見ているうちに、なんだか「愛嬌のある馬」のように見えてきた。このあたりもボビーとちょっと似ている。
そういえば、8月20日放送分の『欽ちゃんのワースト脱出大作戦「2010夏」』にゲスト出演していた森は、「婚姻率ワースト」の秋田県の、「農家の青年たちの畑で婚活プロジェクト」のVTRを見ながら、またしても真っ白な歯むきだし&大きな口で驚いたり、無邪気に笑ったり、大忙しだった。
そんななか、次回の婚活イベントの告知を聞くと、得意のタメ口で軽々しく割り込む森。
「私、行きたーい。楽しそうじゃない?」
農家の厳しさなど知る由もない、お嬢様ならではの世間知らず発言ではあるだろう。でも、案外、こういう自由気ままなお嬢さんがお嫁にいったら、明るい農家になったりして……なんて少し思ってしまったのも、「ボビー・オロゴン似」効果?
礼儀知らずでも、生意気でも、きっと悪い馬じゃないんです。明るい名馬です。そんな気がします。
(田幸和歌子)
「オ、オ、オレは馬面じゃねえよ!」とのことです。
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