低視聴率なのに……香取主演映画『こち亀』はジャニーズと集英社のゴリ押し?
2011年夏公開予定で映画化が決定した、SMAP香取慎吾主演『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。大ヒットシリーズ「踊る大捜査線」を意識した『こち亀 THE MOVIE勝鬨橋を封鎖せよ!(仮)』とのタイトルをつけ、製作サイドは「同じ警察作品としてヒットにあやかりたい」「『部長! 勝鬨橋を封鎖できません!』といったセリフを出すことも考えている」とやる気まんまん。
昨年TBS系で放送されたドラマ版では、局全体で派手な番宣を繰り広げたにも関わらず平均視聴率9.3%と惨敗した同作。それだけに、当然のことながら原作ファンの間では「マジで? ありえん」「またあの猿芝居を目にするのかと思うとうんざり」「来年の夏、また宣伝うざそー」と非難轟々。香取自身は公式サイト上で
「お待たせ~! まじかよ? 本当に映画化? 視聴率なんてぶっ飛ばせ! 映画化でイイじゃん! よっしゃ~スクリーンで暴れるぞォ~!」
と、やや自虐とも取れるコメントを寄せているが、それについても「無駄にハイテンション」「もうやけくそになるしかないよな」との声。しまいには「これって香取への罰ゲームだろ?」「黒歴史の上塗り……哀れ」「香取慎吾は仕事をえり好みしないな。それはそれでプロだ」と同情&賞讃の声まであがる始末。それにしてもナゼ、ここまで批判されながら映画化が実現してしまったのだろうか。
「そもそも、ドラマが決定した時点で映画化の話は進んでいたんです」と明かすのは、ある制作会社関係者。制作者サイドは、2009年のドラマ終了後、10年にスペシャル版を放送、さらに映画へ……という青写真を描いていたのだという。
「ただ、あまりの低視聴率ぶりにスポンサーが逃げ腰になり、映画化は断念すべきではないかと検討がなされていた。そのため、こんな中途半端な時期での発表になったんです。結局、ジャニーズ事務所と集英社のゴリ押しで実現したワケですが……」(前同)
局側は今回の映画化の理由について、「視聴率では苦戦したが、4~12歳のチャイルド層には絶大な支持を受け、放送後には映画化を望む声が多く寄せられた」と話しているが、それでいて「ドラマで見せたドタバタ劇の部分を抑えて、警察もののスケール感、緊張感をしっかり描きたい」「平成の寅さんを目指したい」と言うのだから、どうにも矛盾している。
「スポンサーの承諾を得るために、ストーリーや作品の方向性を変えることにしたんでしょう。ただ、それによって若年層からも中高年からもそっぽを向かれ、中途半端な結果に終わりそうな予感がします。主演の香取は今年5月に公開された映画『座頭市 THE LAST』は上映1カ月で興行収入3.3億円と成績がまったくふるわなかった。2カ月後にはほとんどの劇場で打ち切りになっており、制作費5億円に届くかどうかも怪しいところ。この結果を見れば、香取の人気だけでは数字が取れないということが見えていますよね。せめてあまり派手な宣伝は行なわず、ひっそりと上映して終わらせる方が香取にとっては幸せかも……」(前同)
とは言え、テレビドラマ放映時の怒涛のようなPR合戦を思い起こすと、なかなかひっそりとは終わってくれなさそう。ちなみにドラマ版ではビートたけし、加山雄三、西田敏行など豪華なゲスト陣も話題に上ったが、映画版となるとそれ以上のキャストも期待したいところ。はてさて、一体どんな映画が仕上がることやら、一番心配なのは香取本人かもしれない。
間違いの始まりはここから
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