サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー安藤優子がかつて抱いていた若さへの嫉妬を「婦人公論」で赤裸々告白 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「婦人公論」8月22日号 安藤優子がかつて抱いていた若さへの嫉妬を「婦人公論」で赤裸々告白 2010/08/10 17:00 女性誌速攻レビュー婦人公論 「婦人公論」8月22日号(中央公論新社) 今号の表紙は、みんな大好き黒柳徹子! テレビでは月曜から金曜まで毎日お目にかかっているというのにお顔をきちんと拝見したことはないなあ~と思いつつ、表紙に目を近づけたり離したりして10分、中のグラビアをまじまじと10分、また表紙に戻って10分……と合計30分くらい表紙を眺めることだけに費やしてしまいました。珍しい動物を前にしたような、そんな感覚。見ていて飽きません。インタビューも掲載されていますので、さっそく見てみましょう。 <トピックス> ◎特集 女の転換期を乗りきる人生相談 ◎森昌子 私が子宮摘出を決意するまで ◎小特集 経験に学ぶ、本当に必要な介護 ■小娘のアラ探し、しちゃうよね、確かに 特集は、「女の転換期を乗りきる人生相談」。遺産相続や介護問題などまじめな読者の悩みに答える誌上人生相談と、柴門ふみ、藤原新也、安藤優子、黒柳徹子が自らの40代を振り返るインタビューで構成されています。 安藤優子は、40代のころに抱いていた「若さに対する嫉妬」を告白。 あの人、若いのにお腹が出てる!――40歳になったばかりの頃、車を運転していて交差点で止まると、必ず若い女性の姿に目がいきました。太っているとか、ジーンズのベルトの上にお腹の肉が乗っているとか、勝手にアラを探して優位に立とうとしている自分がいたのです。 安藤優子といえば、キャスターとしてのキャリアを築く一方で、私生活では二度の不倫略奪婚を経験。まるで「婦人公論」の化身みたいなお方です。そんな安藤優子でも、若い子のアラ探しをしていたなんて、そんな小せぇ時代があったんですね。いつも自信満々で我が道を突き進んで行くタイプなのかと勝手に思っていたので、少しだけ親近感がわきました。 しかし、ただ他人を貶めるだけではなく、ちゃんと努力して自分を変えていくのが安藤優子。早朝トレーニングに励み、自分の体形を整えたことで自信をつけていったそうです。「服に囲まれて仕事をしているスタイリストさんをうやらましいと思うくらい服が好き」だそうで、「トレーニングのおかげで、それまで着たことのない、体のラインが出る服も選べるようになりました」とのこと。美意識がとても強い方のようです。なるほど、いつも安藤優子だけ強烈なライトが当たってプリクラみたいになっているのは、そういった美へのこだわりからなんですね。納得しました。 一方、徹子インタビューでは、徹子流嫉妬心の解消法がサラリと書かれていました。 若い頃は、なぜあの人はあんなにきれいなのかしら、と思ったこともありますよ。でも、そんなこと百万遍考えたところで、生まれつきのものが変わるわけじゃないし、私はあの人ではないのだし。だったら、自分ができることをするしかありません。 徹子の言うことはいちいち達観しています。「結婚しないと老後が不安だとも、とくに考えませんでした。今も老後のことは何も考えていないし、老後のための貯金もしていません。年齢的には、もう老後だろうと言われますが。(笑)」とか。芸人殺しだのなんだのと言われていますが、徹子の真骨頂は”おひとり様の人生哲学”だと思います。ぜひ自己啓発書を出したりセミナーを開いたりしていただきたいです。 ■お得意の熟年の性愛ルポに心が揺れる…… 新連載が始まりました。坂東眞砂子の「世界で一番幸せな島に家を建てる」と、工藤美代子「快楽II(けらく・ツー)」。坂東眞砂子は、9年間タヒチで暮らしていましたが、3年前にパートナーと別れたため、やむなく離れました。しかし、どうしても南太平洋の島で暮らしたいという思いを捨てきれず、バヌアツに土地を買って家を建てたそうです。その経緯を3回の短期集中連載で語ります。 「快楽II」は、母親(78歳)が男(82歳)を自宅に連れ込み、夜な夜な「イクカ、イクカ」「イクワ、イクワ」と痴態を繰り広げることに悩んだ娘(54歳)への取材を通して、熟年の性愛に迫るノンフィクション。 それぞれとても興味深くておもしろいのですが、これが一つの雑誌に掲載されているとなると途端にカツカレーみたいなゲンナリ感があります。脂っこくて高カロリー。比べて自分の人生が悲しいほど薄っぺらくて味気ないものに思えてくる。本当は冒険したい! カツカレーをワシワシ食べる女性になってみたい!!……だけど……やっぱり遠慮しとこ。濃厚と淡白の間で揺れ動く自分を再発見しました。 「女の転換期を乗り切る人生相談」を特集に掲げながら、今号も相変わらずあえて茨の道に導かれそうな危うい魅力を醸し出している「婦人公論」。まるで夏の恋みたい。さわやかさはゼロですが、冒険してみたい方にはおすすめです。 (亀井百合子) 「婦人公論」 髪形が!! 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】 ・「婦人公論」ですっかり新妻気分の木村佳乃が子づくりについて語る!? ・「ベニアズマを手に……」ますます大胆な「婦人公論」のセックス特集 ・「婦人公論」が石原真理といっしょに玉置浩二潰しにかかった!? 最終更新:2010/08/10 17:00 次の記事 元「ジャニタレ・キラー」工藤静香が標的にした、若きジャニーズタレントとは? >