[女性誌速攻レビュー]「JELLY」9月号

本格始動した、「フィールズ」会長の娘で「JELLY」看板モデル・山本優希

2010/07/18 21:00
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「JELLY」 10年9月号(ぶんか社)

 「JELLY」9月号の表紙は、同誌ではお馴染みの南明奈。ただ、ジェリガ(「JELLY」専属モデル)の迫力がスゴイせいか、どうしても地味な印象の表紙になっています。でも逆に「JELLY」の世界観にハマるお姉ギャル系芸能人って見当たらない。「個性で勝負」の芸能界にギャルがいないのって(ファッション誌発タレントは除く)、やっぱりギャルって”究極の無個性”なのだと改めて感じました。コンサバファッションでキメてる女の方が、よっぽどクセのある人多いもん。では中身をチェック!

<トピック>
◎緊急発令 脱カワ宣言
◎新デカ目のルール8
◎ジェリガのお仕事に密着

■長渕剛イズムがギャルに伝わった!

 表紙に「今日から本気で脱カワ宣言!!」と掲げている通り、今月はスタイリングにハードで黒っぽいアイテムが多く、ジェリガの表情もかなりクール。この見下ろすような不機嫌フェイスの数々は、M男にもオススメします。

 また、ブーム真っ只中のスカーフですが、その進化版としてストールを頭に巻くスタイルを提案。細くたたみ、おでこを通してサイドで結ぶ「世良(公則)巻き」や、頭全体を包み込むように巻く「長渕巻き」などを紹介していますが、長渕剛の汗臭いスタイルが、時を経てギャルに伝承しようとは、きっと本人もビックリしていることでしょう。

 ちなみに巻頭特集は「新デカ目のルール8」。「強めメイクがアタリマエだった2009年から一変。2010年はまさかのナチュラルメイクブームが到来!!(中略)ガッツリと盛ることで旬なデカ目が手に入る。そんな時代はもうおしまい!」だそうで、要するに黒いアイラインで囲むのではなく、ブラウンのシャドウの重ね付けで立体感を出すことを提案しています。ギャルメイクも日々進化してますので、SHIBUYA109前でエイベックスのスカウトマンのフリして(実際いる)、ギャルをジロジロ観察してみては?


■マリエから山本優希に世代交代!?

 特集「ジェリガのお仕事に密着。」では、看板モデルの山本優希の1日を密着。最近、セレブモデルキャラ(父親がパチンコ機器卸会社「フィールズ」の会長)で、タレント活動を本格始動した山本優希ですが、7月21日放送の『グータンヌーボ』(関西テレビ・フジテレビ系)や、7月27日の『限定品コラボネーゼII』(フジテレビ系)にも出演する模様。

 これは、元祖セレブモデル・マリエと完全に世代交代の予感。マリエは布団を頭からすっぽり被り、ブルブルと震えながら山本優希に脅威を感じていることでしょう。

 さらに山本優希のメジャー化で、「ジェリガ」という、最初は「なにそれ?」だった言葉が一般化する日も近いかも。ジェリガウォッチャーとしては、山本優希の誌外活動も見逃せません!

■連載から見る、イケメン俳優の裸体事情


 イケメン俳優の半裸グラビア連載「カレ・シャツ」。今月はWaT(ウエンツ瑛士&小池徹平)が登場です。上半身がはだけ乳首もあらわな2人ですが、何だか物足りない……。ここ最近、雑誌「JUNON」(主婦と生活社)や、ドラマ『タンブリング』(TBS系)で若い子の筋肉隆隆なメリハリボディーを大量に見すぎたせいか、腹筋の割れ目もない、なだらかなお2人の体がむしろ新鮮です。

 昨今のイケメン裸体ブームのせいで、若手芸能人に対する身体の要求が上がってしまったのは確実。このまま行ったら、日本のイケメン俳優が全員、韓流スター化しちゃう!

 今月もとにかくファッションに徹して、赤子が泣いてもコーディネートを紹介しまくっていた「JELLY」。それにても、渋谷駅などに「35万部突破!」とデカデカと看板を出すほど好調にも関わらず、号を追うごとに薄くなっている点が少々気になります(今月は180ページ。6月号は300ページ以上もあったのに……)。どこも不景気で軒並み薄くなっている女性誌ですが、今が旬の「JELLY」には是非末永く持ちこたえて頂きたいです!
(林タモツ)

「JELLY 」

長渕さん側の売り込みかもよ?

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最終更新:2010/07/18 21:19