名門・堀越を抜く芸能人高校に躍進! アイドル原石率NO.1の日出高校
現在、堀越よりも芸能人が多い高校と言われるのが、目黒にある私立日出高等学校(旧・日出女子学園/学校法人日出学園)。元々は女子校だったので、有名卒業生は女性アイドルばかり。古くは山口百恵、菊池桃子、原田知世に、小田茜や佐藤藍子といった国民的美少女の面々。さらには矢田亜希子、奥菜恵、仲間由紀恵、鈴木亜美(転入)らを輩出しており、井上和香は素人時代に通い、芸能活動のために転入してきた優香と同級生だったとか。
山口百恵は所属するホリプロから近く、芸能活動を許可する学校にたまたま進学したものと思われるが、それ以降は堀越と並ぶアイドル御用達高校となった日出。しかし、90年代までは「芸能人が通いやすい、立地条件の良い普通の女子校」に過ぎなかった。1903年創立という歴史を誇り、女子教育一筋だったが、大学進学実績は伸ばせず、偏差値は長年40台。少子化の影響で生徒は激減……そこで、2000年代の日出は学校改革に着手。細やかな学習指導だけでは生徒減少を食い止められなかったため、不登校や中退生を受け入れて成長を遂げている通信制高校の教育方針を見習った。自由さを前面に押し出し、ついに芸能人を利用し始めたのだ。
【日出高校の2000年代】
●2000年…通信制課程(共学)設置
●2001年…校名変更
●2005年…全日制男女共学化・芸能コース、スポーツコース設置・私服通学OKに
■沢尻会、ジャニーズ、イケメン俳優を輩出
この改革により、学校の人気は回復。後藤真希(中退)や上野樹里のように「多忙になったら通信制に移籍」という選択肢も可能で、通学時間を選べるフレックスタイム制を採用したお陰か、近頃は若手女優の逸材が豊富に。04年に相武紗季(転入)、07年に新垣結衣と多部未華子、08年に南明奈と仲里依紗、09年に北乃きい、沢尻エリカはすぐに中退してしまったが、同級生の香椎由宇、上野樹里ら「”沢尻会”メンバー」が05年に卒業するという、アイドルファンの聖地となった。AKB48やハロー!プロジェクトのメンバーも多いと言う。
共学化してからは少しずつ男性アイドルも入学し、本郷奏多や中村蒼、ジャニーズではJr.のKis-my-ft2メンバー・玉森裕太や千賀健永らが卒業したが、堀越に比べればまだ小粒。玉森は、『ごくせん』(TBS系)出演で知名度を上げる前に南明奈と同じクラスで、高1の頃に南の方から告白されて交際したとか。しかし、どの芸能人も揃って「入学時は無名」である。
「日出の芸能コースは1学年3クラスあって、学年の3分の1くらい(約100人)が芸能人だけど、ほとんど無名です。有名になった子は全然来なくなっちゃうし。『自称芸能人』なんじゃないかと思うほどルックスがイマイチな痛いコも多かった」(卒業生)
芸能人の人数では堀越を越えつつあるという日出だが、実態はまだ堀越のほうが「芸能エリート校」のようだ。日出には中学も併設されており(06年から共学化・芸能コース設置)、神木隆之介や西内まりやらが在学していたが、高校は2人とも堀越へ進学。中学時代から有名なアイドルは日出よりも、芸能(トレイト)コースが1学年1クラスで少数精鋭な堀越を選ぶ傾向にある。
しかし、最初はエリート芸能人ではなくても、その後にエリートになろうとするのが日出生。07年に多部未華子が東京女子大、09年に中別府葵が明治学院大、浦浜アリサが明治大に進学し、大学進学実績の奮わない日出に大きく貢献した。芸能活動の実績は名門大学へのAO入試に有利なため、結果、芸能人が学校をエリート化させてくれるのである。
(内海敦子)
【解説】
芸能・スポーツコースは「偏差値44」で合格可能性80%(総合コースより若干低い)。JR・東急・地下鉄の目黒駅から徒歩5分という好立地で、校門へは居酒屋だらけの権之助坂商店街から入る。私服通学・染髪・化粧・ピアスOKでも過剰にならぬように規定があるので、ギャルも綺麗目だ。汚いギャルがいたら通信生の可能性が高い。追っかけ対策のため学校の周囲に有刺鉄線が張られ、文化祭は紹介制だが、通信制に入学して学校に紛れ込むジャニーズファンもいるとか……。
墜落できるだけのアイドルならまだマシ
【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】
・芸能人エリート高校、堀越学園を解剖! スパルタ校則とセキュリティは随一
・事務所の圧力? Hey! Say! JUMP山田と交際していたモデルが退学の噂
・「ラブベリー」はギャル予備軍誌!? 派手さと友情をモテより重視