“THE LAST”の名も怪しい!? 香取慎吾主演の映画『座頭市』が大コケ
「愛と怒りと哀しみと。抜いた仕込みが咽び泣く。これが最後の座頭市。」
そんなキャッチフレーズと共に、5月29日、待望の公開となったSMAP香取慎吾の主演映画『座頭市 THE LAST』。直前には、出演者をテレビや雑誌で見ない日はないほどの熱烈なPRが行なわれたものの、結果は惨敗。全国238館での公開で、初日2日間の興行成績は動員約7万人、興行収入はたったの8,512万円。現在、話題の映画『告白』(松たか子主演)が初日2日間で20万人以上を動員し、約2億8,220万円の好成績をあげていることを考えれば、一目瞭然の結果だ。
「その後も客の出足は遅く、劇場でも空席が目立つ。ただでさえ、話題の邦画が多い時期ですから、早々に打ち切りを決める映画館も増えるでしょうね。目標として掲げた興行収入30億円に遠く及ばないどころか、2~3億あたりでストップしてしまうのでは、とも見られています。制作費を5億円以上かけていますから、いずれにせよ赤字は必至でしょう」(映画関係者)
忙しいスケジュールの合間をぬって全国を行脚し、公開前~公開1週間後までで合計31回もの舞台挨拶を行なった香取。そのチケットは各地で完売したものの、実際にはこんな現象が起こっていたという。
「私が参加した回は『完売御礼』と書かれていたはずなのに、空席がかなり目立ちました。どうしてかな? と思っていたら、映画が終わるころになって女性がぞろぞろと客席へ……。上映後に行なわれる舞台挨拶だけが目当て、というファンが大勢いたようです。でも、すでに観ていたとしても、好きなアイドルの映画なら、2回でも3回でも観たいというのが心情だとは思うんですが……。ファンでさえ1度見ればもう充分といった内容だったということなんでしょうか」(舞台挨拶の回に参加したファン)
「勝新の座頭市とは違うと割り切って観たけれど、それにしても香取慎吾の演技が陳腐すぎる」「演出もひどい」「これでラストにしていいのか?」などなど、批判も多い香取版「座頭市」。原作者・子母澤寛氏の遺族から映像化権を任されている中沢敏明プロデューサーが、「座頭市の最期を描くことで、座頭市すべてのシリーズの最後とし、この先いかなるメディアでも『座頭市』を映像化することはしない」と断言していることも『座頭市』ファンの嘆きを誘っているよう。しかし、「実際にはこれでラストにならないのでは」と話すのはある映画関係者。
「『座頭市』の原作は、子母澤寛氏の短編小説『座頭市物語』。子母澤氏の著作権は原則的には死後50年の2017年までしか保護されませんし、映像化権と著作権の保護期間の関係はまだまだクリアになっておらず、いわゆる”法の抜け道”。今回の映画が傑作として結果を残したならともかく、これだけ批判が集まっているのだから、映画化の話は当然再び持ち上がるでしょう」
期待はずれの成績に終わってしまいそうな、香取版『座頭市』。今後、再び映画化され、『座頭市 THE LAST』が幻の作品だと言われないように願うばかりだが……。
まあ、こういうのもあったし
【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】
・Doleマンは香取慎吾じゃないの!? 公式ツイッターに偽物(?)疑惑
・香取慎吾がミュージカル公演を終えてファンサービスを大盤振る舞い!
・ファンの声にも応えます! 香取慎吾がブログでツイッター並みの更新