女なら持っておきたい! 沢尻エリカに学ぶセルフプロデュース力
最近、パワースポットや手相が大流行だ。多くの人が自分の将来や行く末に興味をもちながらも、漠然とした不安を抱えているのであろう。
しかしながら、占いやパワースポットは心のビタミン剤のようなもの。結局「今」「ここにいる自分」が行動を起さなければ何も変わらない。そういう意味では、行動に移すことで自分の道を不器用なまでに切り開いている女性がいる。「沢尻エリカ」だ。今回はそんな彼女のセルフプロデュース力を学んでいきたい。
■女の幸せを走り抜けた「沢尻エリカ」
実質的復帰となった、「GLAMOROUS」(講談社)5月号での独占インタビュー。そこには、イキイキと自分を語る沢尻がいた。自分自身を「表現者」と評していたが、まさに自分を一つの素材として俯瞰しているようだった。
「別に」騒動→結婚→芸能界復帰とめまぐるしく変化している彼女だが、20代前半にして2度も違う「美しさ」を手に入れていたのは、女性として、表現者として今後の人生の大きな利点となるはずだ。
一度目は、結婚式の日。花嫁の誰もが最高に美しく輝く日であるが、あの日の彼女はずば抜けて美しかった。「まばゆい」という言葉がぴったりのまぶしいぐらいに輝く花嫁だった。騒動のあと、公には出ていなかった彼女がいきなり、「女の幸せは結婚だ」とばかりに完璧な花嫁姿で現れた時には、「大勢の人に支持されるより、自分の好きになった男一人に愛されることの喜び」を選んだかのように見えた。
しかし、次に彼女が公に現れたのは、「エステティックたかの友梨」のセミヌードポスター発表だった。今思えば、このころすでに離婚を考えていたからなのか、凛としたなにか決意をしたような美しさを放っていた。
女性が「誰かと生きていこうと決意する時」と「自分自身で生きていこうと決意する時」、その両方に身体の内側から輝きを放つということを教えてもらった気がした。
■輝く秘訣は自分に対する自信
結婚式の時は、愛する人に選ばれた女としての自信が彼女に輝きを与え、復帰会見のときは努力して磨き上げた身体と自分の未来を自分で切り開くという決意が自信を生んだのだ。
いつも強気なイメージの彼女だが、「GLAMOROUS」のインタビューの中では赤裸々に悩み、もがいている姿をさらけ出している。ハーフゆえ太り易い体質であることや、下半身が太いことにコンプレックスをもちロングスカートばかりはいていたという話など、20代の一般的な女性と同様の悩みを持っていることが伺えた。
ただ、彼女が一般の人とは違うのは、自分の才能を輝かせるために、何をしたらいいのかを考えることに集中できること。一人で歩いていくことなのかもしれないし、緩んでいた体を引き締める(CM発表会の段階では)ことだったのもしれないが、彼女が自分自身をあらゆる視点からセルフプロデュースしようとする意識が、結婚生活を捨ててまで女優という道をとろうとするストイックさを生み出したのかもしれない。
■強さともろさを併せ持つ魅力
ただ、現段階での彼女は、まだ過剰なエネルギー(才能/スター性)をコントロールしきれていないのでは、と思う。かつての「別に」発言や、現在の離婚騒動など、もう少し「自分は表現者としてこう見られたい」という冷静な視点が生きれば、自分も他人も傷つけることはない。過剰すぎるエネルギーは、魅力でもあるが時に諸刃の剣になるということを、もっとも分かりやすく体現しているのもまた、彼女なのだ。
私達が彼女に学ぶべきは、自分の人生をどのように生きたいのか、他人にどのように見られているか、または見られたいのか、ということ意識し自分を客観視することの大切さだ。たとえば、「結婚」と「仕事」のどちらかを選択の必要に迫られた時、その判断がブレを少なくさせてくれるはずだから。
恩田 雅世(おんだ・まさよ)
コスメティックプランナー。数社の化粧品メーカーで化粧品の企画・開発に携わり独立。現在、フリーランスとして「ベルサイユのばらコスメ」開発プロジェクトの他、様々な化粧品の企画プロデュースに携わっている。コスメと女性心理に関する記事についての執筆も行っている。
■公式ホームページ「オンダメディア」
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