ちょいダサ具合が逆にかわいい!? 「ViVi」的’90sファッションの世界
今月の「ViVi」は看板モデルたちがカバーにずらっと勢揃い! しかしそこに、木下優樹菜は存在せず……。そして、今号で27周年を迎えたそうで、表紙でモデルたちが着用したワンピースをプレゼントしています。人気ブランドからもプレゼントがあり、にわかにスペシャル感を煽っている今月号、誌面の内容はこんな感じです。
<トピック>
◎ラクカジvs.キメカジ
◎夏BODY強化LESSON☆
◎ホントに効く! ”ちょいモテ”テク
■’90sファッションが逆にオシャレ!?
「ViVi」のファッションリーダーと言えば加藤ミリヤ。今号も「加藤ミリヤ夏スタイル大研究!」と12Pを割いてミリヤを特集しています。そんなギャル最先端のミリヤが、いま気になるファッションは「ズバリ、’90sファッションです。ちょいダサな感じがカワイイよね」とのこと。この「’90sオシャレじゃん」なムード、若い子を中心に近頃広まってきているようなんです。有名読者モデルのAMOも「90sぽくて可愛いと思う!」とブログで発言しており、90年代に青春を過ごし、いまだに趣味も脳内も90年代で止まっている私としては衝撃の事態でした。気づかぬうちに時代は一周していたようです。
肝心の’90sファッションは、ストライプ×花柄×ボーダー×ヒョウ柄の柄on柄スタイルに代表される、当時の「CUTiE」(宝島社)系ストリートファッション。’90sはギャルのご先祖様、アムラ―と対立関係にあったストリートファッションを、最新系ギャルが模倣するとは……。その発想力でシノラーファッションまで到達してくれることを、興味本位で願っています。
■木下優樹菜の扱いが次第にぞんざいに
鳴り物入りで「PINKY」(集英社)から「ViVi」に移籍してきた木下優樹菜ですが、今号では活躍しているとは言い難い仕事ぶりです。まず、表紙には5人のモデルが登場しているのにその座も貰えず、誌面で登場しているのは自身がCMキャラクターを務めるイオンの浴衣と水着のタイアップ、それとは別の浴衣企画の2本のみ。その他は、読み物ページでコメントを寄せているだけという、モデルとして危うい立場に陥っている模様。「ViVi」的には優樹菜不在でも問題のないだけのモデル陣を抱えているので、今後も優樹菜がタレント業を優先する姿勢である限り、この冷遇は続くと思われます。でも本人は、来年には結婚したいと言っているので仕事に興味はないのかもしれませんね。
その他、祭り好きでハチマキに縁のある日本人の血をくすぐったのか、今号はとにかくモデルも一般人も頭にスカーフやらバンダナを巻いているカットばかりで並々ならぬ頭部への執念が感じられます。また、レディー・ガガとパリス・ヒルトンも登場し”セレブ願望”も満たしてくれる非常に「ViVi」らしい号となっています。30周年を目指し、走り続ける姿を応援しております。
(二宮まい)
PINKYの表紙と画が似てない?
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