眞鍋かをりの事務所問題で露呈した、芸能界の”怪しさ”
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎思いのほか売れっ子なの?
眞鍋かをり、反訴される。ま、タレントの独立問題ってのは徹底的にドロドロになるのが定石なので、そのことに驚きはしないけど。驚いたのはその金額だ。眞鍋かをりが与えた損害が3億円って。事務所側は、本来6億円以上の損害が出ているが、今回はその半額を算定したと主張してる。ギャラが入らなかったなどの純粋な損益の他に、出演するはずだったとこへの損害賠償的なものも含まれているのだろうが、それにしても。眞鍋かをりが6億もの金を生むタマとはとても思えないのだが。事務所の言い分が本当なら、ものすごいピンハネ感だし、ウソならやっぱりダメ事務所である。どちらにしても、芸能界ってやっぱ怖いわ。
◎船越英一郎もお忘れなく!
浮気相手をダマして流産させたトンデモ医師。多少の先入観もあるが、何か見た目「いかにも」な感じの女たらしな風貌だよなあ。今のマスコミは、あまり容疑者の顔をハッキリ映したり、逮捕前の取材VTRを流したりしない方に傾いているが、今回はバンバン流しまくり。「女の敵」「最低」「許せない」という世論と、あのいかにもな外見とが相まり、「コイツはクソミソにやってよし」という追い風になってるような気がする。しかしいかにも「土ワイ」な話だ。仲村トオルあたり主演で、もうテレ東が動いてるかもしれん。
◎ネーミングはかわいいけど……
「ケツパーの三ちゃん」に「声かけのタマちゃん」か。「地下鉄のマサ」なんてのも出て来たな。昔の刑事ドラマみたいなこういう呼称って本当にあるんだな。もう出所後は、三人でユニット組んでデビューでもするか。でもその頃にはもう足腰ダメかもしれないけど。「生活保護だけじゃ生きていけない」か。前科何十犯でも、生活保護って受けられるもんなんだな。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。
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