キャンディにタマネギ返し!? 矢島美容室も太刀打ちできなかった『徹子の部屋』
ヤジマ・イン・ザ・テツコズルーム!
5月3日の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、矢島美容室がやってきた(フロム・ネバダ)。公開されたばかりの映画『矢島美容室 THE MOVIE~夢をつかまネバダ~』と新曲のプロモーションがらみでの出演なわけだが、とんねるずと徹子と言えば、『ザ・ベストテン』(TBS系)のころからの旧知の仲である。徹子が「あなたたち、今日はどうしてそういった格好を?」といった感じに、普通に天然系に、とんねるず+1として迎えちゃうのだろうか。矢島×徹子は果たして……?
「♪ルールル(番組テーマ曲)……大変珍しいお客様です。アメリカのネバダから矢島美容室の皆様においでいただきました」
と紹介、握手をしながら、「ハーイ。私、黒柳徹子と申します」「ウェルカム・トゥ・ジャパン!」と、ちゃんと矢島美容室の世界観に乗っかってあげての導入である。
このところ、映画や新曲の宣伝のためいろんな番組に出演し、キャラを生かしてのやりたい放題を繰り広げている矢島だが、まずはひとたびキャラに入ったときにはそうとう強力なマーガレット(木梨憲武)が、ここでも仕掛けた。
徹子がマーガレットの胸とお尻、お腹の立派さに大興奮、それをほめながら触っていると、「黒柳さんはどのぐらい?」と、徹子の胸にマーガレットの手がいきなり伸びた。まさかのセクハラ! 突然のことに、「……お母さん!」と、爆笑しつつも身構えるのだが、そこは徹子さん、「どうぞ、お尻は触らせてあげるわよ」と、自ら尻を突き出し触らせるという返しをみせる。
次は、ストロベリー(石橋貴明)が、
「黒柳さんは、ちっちゃい子どもが(ゲストに)来ると、頭からキャンディを出すって聞いたんですけど」
と、子ども(でっかい12歳)設定を活かした質問をしてみる。すると間髪入れずに、返ってきたのはこんな一言。
「心が清らかな人だけね」
すごい。しかし、優しい徹子さんは、本当に頭からキャンディを「お友達にもあげてね」と、2個も出してくれた。キャンディをもらったストロベリーが「お返しに」と、タマネギを徹子にプレゼント。これに徹子大ウケ。
矢島側も、ある程度は今の『徹子の部屋』に矢島美容室が出るということでの展開や、意味合いなんかを想定はしていたかもしれない。「『アメトーーク』で使われるんじゃないでしょうね」とか「徹子の部屋芸人」とか言いつつ流れを探っているようにも見えた。矢島は徹子とどう闘うか、そういう見方をしている視聴者の期待に答えようと。しかし、いよいよエンジンがあったまったのか、ここからが徹子のターンだ。
「ストロベリーちゃんは、何かアメリカで流行ってるギャグとか出来ます?」
唐突に何かギャグをやれと。素で面食らっているストロベリーに「モノマネでもいい」と、追い込んでいく。この突然の要求に、
「聞きしにまさるムチャぶりなんですね」
もうストロベリーじゃなく、普通の石橋貴明の感想だ。で、やったモノマネが、田中角栄。「まーそのー」と。そして、現役時代の王貞治。照れもあるのか、あえての昭和のド定番モノマネ。これを見た徹子の感想はといえば、「カワイイ~」。カワイかったのか。まったく予想のつかないリアクションだ。
徹子の攻撃はますます続く。
「(とんねるずの)奥さんたちに会ったことあります? 石橋さんの奥さんってキレイって聞いたけど、そう?」
設定を逆手にとって、日ごろあまり聞かれることのない夫婦の話題に切り込んできた。ストロベリーも思わず、
「そっちの話するのか……」
と、完全にやられてしまった。
実は空気をけっこう読む貴明と、自由に暴走する憲武。DJ OZMAの妻がバイリンガルだったことから、徹子が「才女で」と言った言葉尻だけを拾って、突然憲武が大声で、「サイジョー(西城)です!」と、流れ無視で西城秀樹のモノマネを差し込んだ。
そして、徹子も「もう一回やって、お母さん、サイジョー!」と、流れそっちのけで催促。そんなもの、あらためてやっても面白いわけない。それでもどうしてもとリクエストされたから、もう一回ヒデキのマネを。「ハァーイ!」……完全にグダグダである。
そして、周囲をキョロキョロしながら、マーガレットが言った。
「ウチらもダメだ……」
間寛平や片岡鶴太郎などのベテラン芸人でもそうだったように、とんねるずをもってしても、やっぱり『徹子の部屋芸人』という底なし沼に沈められてしまうのだった。それでも悪あがきのように、もう一回、ヒデキ。
「ロォ~~ラ!」
一瞬の間のあと、
「……本当にどうもすいませんでした」
と、ペコリ。すると、徹子の口から仰天の一言が。
「西城秀樹?」
なんと、あれだけ「もう一回、サイジョー」やれやれ言ってたのに、西城秀樹のマネだと思ってなかったのである。
「あの”サイジョー”は、西城秀樹さんだったの!?」
あがけばあがくほど、沈んでいく……。あえて自分たちのほうから飛び込んじゃったのかもしれないが、脱出不能の底なし沼なのです。
(太田サトル)
DJ OZMAの存在感って野猿(スタッフ)以下。
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