男は「うつ伏せ後背位」が好き! 思い切りがいい「GINGER」の「SEX特集」
「GINGER」6月号の表紙は、カバー・クイーンでお馴染みの梨花。表紙のカメラマンも変わり、どんどん赤文字系のテイストに移行している印象を受けます。ちなみに今月は別冊付録『「女ひとり旅」おすすめ宿ガイド』が付いていますが、こちらは版元である幻冬舎の代表・見城徹氏が取締役を務める別会社が運営するウェブサイト「旅色」のタイアップのようです。カリスマ編集者の見城氏もいろいろやられてるんですね~。では、今月のトピックスはこちら。
<トピックス>
◎「売れてる春服」「流行る夏服」全リスト
◎神戸令嬢モードの秘密を探れ!
◎男の生声白書「SEXを語ろう」
■「GINGER」の欠点はキャッチのダラダラ感にあり!?
毎号、仕事のできる女感を出しつつも、コンサバ感が出ないようエッヂの効いたアイテムや、スタイリングを中心に紹介する「GINGER」のファッションページ。毎日の通勤着に一工夫欲しいOLには、この上質な着崩し感の提案は助かります!
ですが正直、誌面を眺めているとなぜか睡魔が……。原因は、
「旬の薫りと洗練を併せ持つ働く女性のためのリアルモード」
「春も指名率ナンバーワン! ”ホメられる”オフィス・ワードローブ」
といった長いキャッチの説明臭さ、そしてレイアウトのバリエーションの乏しさがあると感じます。個性的なセンスを促している雑誌なのだから、もう少し誌面作りで「VOGUE NIPPON」(コンデナスト・パブリケーションズ・ジャパン)的な”遊び”をプラスしてもいいと思うのですが……。雑誌を見ながら寝てしまわないためにも、メリハリ感求む!
■おっきな文字! 独自のファッション文化を持つ神戸令嬢特集
今月号で最も異質な空気を漂わせているのが、特集「”神戸令嬢モード”の秘密を探れ!」。前号でも違和感をぷんぷん匂わせていた小川淳子氏(ファッションブランド「Chesty」プロデューサー)をはじめ、神戸のファッションリーダーたちの座談会などを掲載。昔の君島十和子的テイスト溢れる「神戸令嬢ファッション」を紹介しています。
が、なぜかこのページだけ文字サイズがとても大きく、「GINGER」らしからぬ薔薇を散りばめたIQ低めなページデザイン。これってもしかして、ちょいダサファッションの神戸令嬢をバカにした特集? 「アナタ達には、このデッカいQ数(文字サイズ)がお似合いよ!」という「GINGER」編集者のダークサイドが見えて、「サイゾーウーマン」的に嫌いじゃありません♪ しかも、このページだけ誤植やデザインミスが多く、校正の手抜き感まで感じられてグッジョブです。
■度を越えた本音具合が素敵なSEX特集
読み物特集『男の生声白書「SEXを語ろう」』では、男性たちがSEXに対する本音をさらけ出しているのですが、そのぶっちゃけ具合が清々しい! 例えば、
「仕事がデキる男はSEXへの意欲も旺盛だし、草食=生きる能力の低い男だと思う。女の子も、仕事ができて金がある男がいいなら浮気ぐらい許せ!」
といった、男女問わず敵を作りそうな攻撃的な発言のほか、
「性欲はあるしSEXも好きだけど、理想やプライドがあるから恋愛では積極的に行けない。ナンパできるほど器用じゃないし、できれば告白もSEXも女の子のほうから攻めてもらえると受け入れやすい」
という勝手過ぎるダメ男発言。また、「好きな体位」が「うつ伏せ後背位」という生々しいカミングアウトなど、もはや無法地帯。一読の価値ありです!
ファッションページはともかく、全体的には読み応えのあった「GINGER」6月号。ちなみに今月のインタビューページでは、アーティストの倖田來未が自身の「羊水腐る」騒動を振り返り、「社会から見捨てられた気持ちで、あらゆることを考えました」と悲しげに語る場面も。そんなくうちゃんに「しいちゃんはサイゾーウーマンのトップページでもっと過激発言をしているから大丈夫ダヨ! しかも毎日!」とエールを贈りつつ、レビューを締めさせて頂きます。
(林タモツ)
あとはジャニタレのヌードを載せれば売れますぜ!
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