『ダーマ』を卒業後、宗教と女優業を両立したジェナ・エルフマン
――夢中になった映画やドラマに出演していた、あの人。パタと見なくなったけど、やっぱり気になる~!! そんなアナタのために、サイゾーウーマンの海外特派員・JULIEが、噂のあの人の仕事からプライベートまで、現地で情報をかき集めてきました!
■今回のターゲット
ジェナ・エルフマン(『ダーマ&グレッグ』のダーマ役など)
全く異なる世界に生まれ育ち、性格も価値観も正反対な男女が、格差を乗り越え結婚生活を楽しむ姿を、コミカルに、そしてちょっとエッチに描いた海外ドラマ『ダーマ&グレッグ』。キャリア&セレブ志向が高まった90年代後半、「みんな、この路線で本当にいいの?」と、作品を通して問いかけたのが、ヒッピー女を演じたジェナ・エルフマンです。うざい姑も野外セックスもバッチコイ! なダーマが当たり役となったジェナは、エロくないセクシーさで全米を魅了。シンディ・ローパーにクラッシーな上品さを加えたような雰囲気で、お堅い評論家からツワモノ監督までもが、ジェナの虜となったのでした。
ジェナが、ストレートな気持ちを画面いっぱいに表現し、ラブ&ピースを謳っていた2001年9月11日。同時多発テロによりアメリカは大きな打撃を受け、観客の笑い声が入る『ダーマ&グレッグ』も自粛する形で放送終了に追い込まれてしまいました。
その後数年間、ジェナは年に1回テレビ映画に出演する程度で、ほとんどメディアに登場しませんでした。女優業をペースダウンしたジェナが夢中になっていたのは、サイエントロジー。実は彼女、トム・クルーズやジョン・トラボルタら、多くの有名ハリウッドスターが信仰している宗教として知られる、サイエントロジーの敬虔な信者なのです。
ジェナが信者になったのは91年の下積み時代。CMオーディションで出会った夫で俳優のボディ・エルフマンの勧めで入信したのですが、当時は高額な講習を受けられずにいました。『ダーマ&グレッグ』の大ヒットにより金銭的な問題が解消されたジェナは、この時期、教会に通いつめレベルアップに精を出していたのです。
サイエントロジーの雑誌「Celebrity」に、2レベル「OT VI」に昇格した喜びを寄稿する一方で、ジェナは団体とは無関係のチャリティーへ積極的に参加。その昔、「エイズは精神状態からくるもの、病気じゃないわ」と言い放ち、エイズ・チャリティーへの寄付を拒否したことがある彼女ですが、これもサイエントロジーの教えが関係しているから。表に出ないところで人々を助ける「慈善家」としての一面も持ち合わせているのです。
レベルアップが一段落した06年になると、本格的な女優業再開の足がかりとして、シットコム『Courting Alex』への出演を契約。しかし、視聴率は振るわず、早々に打ち切りになってしまいました。翌年07年7月に待望の第一子を出産したジェナは、産休に入り子育てに専念。再び女優業を停止してしまったのです。
「このままだと業界から忘れ去れてしまうのでは?」と懸念されるようになった09年春。ジェナ主演の新作コメディーが制作されることが発表されました。同年秋にスタートしたこの作品こそが、今話題の『アラフォー女とルーキー男』。37歳の独身キャリアウーマンが、バーで知り合った年下男と勢いで一夜を共に過ごしてしてしまい、妊娠。絵に描いたようなだめんず年下男との奇妙な同棲生活をスタートさせるという、時代に合った軽快なノリの作品で、日本での放送も決定! 撮影直前に第二子を妊娠したジェナが、大きな自腹でコミカルに演技する同作は、4月15日からケーブルテレビのFOXライフで視聴することが可能です。
ガチガチのサイエントロジー信者でありながらも、ジェナが煙たがられないのは、自分の知名度や才能をひけらかさないから。業界から認められる演技力の持ち主で、自由なスピリットの女性を演じさせたらハリウッド一! と評される彼女のさらなる飛躍が期待されています。
ダーマの両親がいいキャラだったな~
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