『デス妻』トップの暴君政治!? 主演の告発で分裂する主演女優たち
アラサー、アラフォー女性たちの奮闘ぶりをコミカルに描いた人気海外ドラマ『デスパレートな妻たち』で、女性に敵が多いアバズレ女イーディ役を演じていたニコレット・シェリダン。彼女が番組クリエーター、放送局、制作会社に対し、暴力、性差別、性差別に起因する暴行、不当解雇などの損害賠償2,000万ドル(約18億円)を求める訴訟を4日に起こした。この訴訟事件に対して、番組共演者が「そんなことがあったの? びっくり」と発言。波紋を呼んでいる。
裁判所に提出された訴状には、2008年9月のリハーサル中に、脚本内容について疑問を持ったニコレットが番組クリエーターのマーク・チェリーに質問。論議に発展したところ、「いきなり皆から離れたところに連れてかれ、顔面と頭部を力いっぱい叩かれた」「彼の暴力行為を放送局であるABCに直訴したが、何もしてくれず、逆に解雇を突きつけられた」と記載。
ニコレットはシーズン5の途中で降板しているが、演じるキャラクターは車で事故を起した挙げ句、感電死するというショッキングな死に方をしており、これも「マークの復讐行為」だと主張している。
また、マークは番組スタッフや出演者たちに対して、横柄で暴力的な態度をとることが多く、スーザン役のテリー・ハッチャーがマークに関する苦情を放送局に申し立てたことを知った時も「テリー・ハッチャーが車に跳ねられて即死するよう祈ってやる」と恐ろしい言葉を口にしたという。
この告訴に関して、7日、人気ラジオ番組に出演したガブリエル役のエヴァ・ロンゴリア・パーカーは「とってもびっくり!」「私は、番組が大好きなの。傷ついたり、評価が下がってしまったら嫌だわ」「こんな訴訟、なくなっちゃえばいいのに」と発言。マークのことは「面白いし、とってもスイート。ハエも殺せないような人間よ」「(ニコレットとマークが)撮影中に何かあったのは知っているけど、何年も前のことでしょ」とマークを庇い、「ニコレットも、とってもスイートよ。2人ともいい人だから、(告訴に関して)正直、凄く混乱しているの」と驚きを隠せずにいた。ちなみに、ニコレットとは番組降板以来、会ってないとのことで「彼女が出演していた頃は、仲良かったんだけど」「ぜひ、彼女に会って大丈夫かどうか確かめたいわ」とも語っていた。
一方で、番組関係者へ取材をした米「NY Daily News」は、「マーク自身は冗談だと思っているのだろうが、かなり横柄で無礼な人間だ」「他の出演者たちも、マークの態度に対して憤りを感じているが、クビになるのが怖くて何も言えない状態」だと伝えた上で、「みんな不満はあるが、マークは仕事に関していえば天才だし、そもそも彼の番組でもある。スターにしてもらった恩もある」「テリーも、マークにはついていけないと強く感じているが、この訴訟には一切関わらないだろう」と報じている。
テリーはシングルマザーであり、叔父に性的虐待されたことを長年誰にも言えず悩んでいた過去を持つため、マークに対して不満があっても、耐えてしまうのではないかという見方が強い。また、ブリー役のマーシア・クロスは幼い双子と癌闘病中の夫がおり、リネット役のフェリシティ・ハフマンも番組によって女優生命が救われたと公言していることから、裁判では誰も証言台には立たないと見られている。
なお、過去のインタビューで、ニコレットとキャラクターを巡ってよく衝突する事を明らかにしているマークは、今回の訴訟についてはノーコメントを通しており、放送局は「実際の訴状を見てないので何とも言えないが、彼女は昨年も似たような苦情申し立てをしており、弊社で調査したところ、何ら根拠のないものであった」という声明を出している。
『デスパレートな妻たち』は、少なくとも13年まで放送することが決定しているため、関係者はこれ以上スキャンダルになることを恐れて、和解に持ち込まれる可能性が高い。さまざまな波紋を呼んでいる今回の訴訟も、真相は闇の中に消えて行きそうである。
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降板以来会ってないっていうのがリアルだわ
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