「決定的な不仲」「再結成」……東方神起の活動休止に見る週刊誌の思惑
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
第23回(4/6発売号より)
少々固い話題だが、1972年の国交正常化以降初めて、中国で日本人の死刑執行が目前に迫り、波紋を呼んでいる。中国の人権意識の低さ、司法手続きの違い、死刑天国といわれるほど死刑が多いといった理由から、様々な懸念の声が上がっているのだ。
しかし日本は他国を安易に批判できる立場にはない。日本も死刑制度を存続させているからだ。世論調査でも死刑制度存続賛成が85%!
さらには飯塚事件のように、疑惑のDNA鑑定→疑惑の死刑執行まで平気で行っているのが、日本という国でもある。そんな国が他国の死刑執行を批判できるのか。これを機に、死刑に対する議論が活発化することを期待したい。
1位「東方神起 メンバー5人最後まで顔合わせず……ついに『事実上解散』」(「週刊女性」4月20日号)
2位「百恵さん 長男の”苦境”に『手助けはしません』忍従の母心!」(「女性自身」4月20日号)
3位「眞鍋かをり 麒麟・川島 合鍵恋人がついに『結婚を認めた』!」(「女性自身」4月20日号)
※『女性セブン』は合併号のためなし
昨年から解散が噂されていた東方神起が、ホームページ上で無期限の活動休止を発表した。メンバーのうち3人が、専属契約の期間や待遇について所属事務所を相手取り法的紛争を始め、またそれに伴いメンバー間の不仲も報じていたが、ついに事実上の解散となったわけだ。
「週刊女性」では5人の不仲は決定的だとしているが、同じく解散を報じた「女性自身」は「年内に再開ライブを誓い合った」とニュアンスは大きく違う。これだけの人気グループだから、今後は「どれだけ確執を引きずるか」「いや本当は深い絆で結ばれている」「再結成はいつ」などとネタを引っ張れば、まだまだ話題性は十分だろう。
だが、ある女性週刊誌関係者が言っていた。「ここ数年、韓流ものを取り上げても部数的にはそれほど売れない」と。韓流ブームは10年を過ぎ、一時的な熱狂から成熟期に入っている。若いファンはネットで情報収集をし、年配の女性の一部が女性週刊誌などを読む傾向にあるようだ。
韓流スターファンの日本人女性が韓国旅行中に失踪したが、この女性(58歳)は「女性自身」の愛読者だったらしい。今週の女性週刊誌を見ると、読者層がどんどん上がっているように思える。
2位の山口百恵ネタにしてもそう。70、80年代のアイドル全盛期を体験した世代は、彼らのジュニアネタが大好きだ。三浦友和と百恵ちゃんという”黄金カップル”の子どもの顔は、何度見ても見飽きない。長男・祐太朗が出演したハウス食品CMでは、彼の姿ばかり追ってしまった。
記事によると、祐太朗はデビューから2年が経ったが、その後は泣かず飛ばず。一方、二男の貴大はリポビタンDのCMに登場し、俳優デビュー前にもかかわらずオファーが殺到しているという。
長男が心配だ。長男は甘いマスクでいかにもおぼっちゃまという感じだが、二男はワイルド系。二男の方がカリスマ性もあるし、売れるに違いない。だからこそ長男が心配だ。放っておけない。多分、百恵ちゃんも同じ気持ちなのだろう。でも、ここは長男の成長のためにもグッと我慢なのである。
そういえば、小泉純一郎一家の兄弟も似ている。おぼっちゃま風の長男・孝太郎と、ワイルド系のしっかり二男・進次郎。「女性自身」同号では薬丸裕英と結婚し、5児の母となった元アイドル・石川秀美の育児奮闘が取り上げられていた。ここの長男も既に俳優デビューしている。
今週は”ジュニア好きおばさん世代”をターゲットにした女性週刊誌の姿が垣間見れたが、特に部数がジリ貧の「女性自身」は、この路線をもっと突き詰めればいいかも。(ちなみに「週刊女性」トップ記事は俳優・高橋克実49歳の熱愛スクープだった)
3位は少々若い(笑)、29歳の眞鍋かをりと、31歳の麒麟・川島明カップルの結婚の行方だ。
眞鍋は昨年から災難続きだった。所属事務所の脱税事件、事務所との契約解除訴訟、ドタキャン騒動、さらには今年になって事務所との訴訟の中で、眞鍋自身の脱税疑惑まで飛び出し事態は泥沼化しているのだ。
そんな眞鍋を支えるの恋人の川島がついに結婚を認めた! おめでとう! という記事なのだが――。川島が結婚を認めたとされる部分を引用する。
――今年中に結婚の予定はありますか?
「いや……」
――では、結婚はない、ということですか?
「まだ、ないですね」
「週刊女性」によれば、このやりとりで「結婚を認めた」ということになるらしい。はぁ?? 認めてないだろう、まったく。この直撃取材は、眞鍋の誕生日にマンションで深夜まで張り込んでゲットしたものだ。苦労したから、何としても記事にしたいというのは分からなくもない。でも無理やり過ぎる。せっかく好調なのだから「東スポ」手法は慎むように、と「週刊女性」には注意しておきたい。
こういうスタンスは見習いたい!
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