「百恵と友和の息子」に振りかかる、CMという名の災い
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎リポD飲んだら、この状況から脱却できる?
百恵の息子、リポビタンDのCMでデビューか。あのCMに取りつけられたコンセンサス(危機一髪の状況を、いつも強壮ドリンク一本で回避するというシチュエーション、「ファイトォォ、イパアアツッ」というセリフ絶叫、そして傍らにはいつもケイン・コスギという状況)は、どうみてもマヌケだ。いろんな仕事をした後、ガタイの良さを生かして声がかかった、てな話ならまだ救いがあるが、「リポビタンDのCMで(実質)デビュー」「お披露目会見」ってのは、どう見てもマヌケの沼に頭のてっぺんまで浸かってるだろう。でまた取材リポーターから「(百恵と友和)どちら似ですか?」というマヌケ質問受けてた。「どちら似ですか?」って。本人に聞いてどうする。でまた本人「どっちですかねぇ…」とか真剣に考えてんの。マヌケの上塗り。本当に、「百恵と友和の息子」ってだけで、いくらでものんびりやってけるだろうに、なぜ無理やりこっちの世界に入ってくるか。それもマヌケの海をかき分けながら。
◎そのダンジョン、広そうに見えて限りなく狭いよ
としみじみしてたところに、また二世情報が。若山富三郎の長男と、上原謙の末娘が結婚するらしい。45歳と29歳。それぞれ俳優と女優だそうだ。一回も見たことないけど。この45歳と29歳がハイユージョユーとして生きていけるダンジョンもまた、芸能界には用意されているわけだ。一歩もそこから出てくんなよ。何はともあれ、おめでとうございまーす。
◎浅田真央&高橋大輔から派生したアレコレ
金メダリストはまず出ない、五輪直後のフィギュア・世界選手権。すごかったな、キム・ヨナの「出てあげた」感。ま、それはそれとして、各マスコミが謳っていた「日本人アベック優勝」という謳い文句のアナクロさ。アベックて。何かうれしそうに並ぶ二人を見るたび「もうお前ら付き合っちゃえよ」と思ってしまう。あ、藤川ゆりと小泉進次郎もそうだ。あと、やっぱり志村けんと優香。以上が、私の中の「もうお前ら付き合っちゃえよ」ベスト3。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。
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