ポストキムタクは山下智久!? 1月期ドラマの視聴率キングは誰だ?
3月も終わりに近づき、さまざまな話題を振りまいた1月クールの連ドラも次々と最終回を迎えた。そこで、今回はジャニーズ主演ドラマを中心に、今クールのドラマを振り返ってみたいと思う。
まず、視聴率、存在感ともに断トツだったのは山下智久主演の月9ドラマ『コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命― 2nd season』(フジテレビ系)。平均視聴率は、好評だった前作を超える16.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区。以下すべての視聴率は同)。医療ドラマという人気ジャンル、ストーリーの緻密さ、脇を固める俳優陣の豪華さなど山下だけの力ではない要素が揃ってはいるが、前々作の月9『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』(14.4%)に続き、視聴率不振が囁かれているドラマ界で15%前後の数字を叩き出しているという意味では”安定感”のある主人公といえる。
「演技がうまくないのに雰囲気があるっていう点でも、SMAP木村拓哉の後継者となるのは山下でしょうね」とは、あるドラマライター。ちなみに、今クールの連ドラの中では『相棒』(テレビ朝日系)に続く視聴率ナンバー2。次クールで月9に登場する大先輩・木村に、程よい状態でバトンを渡す形となった。
続いて平均視聴率9.3%となったのが、嵐・櫻井翔主演のドラマ『特上カバチ!!』(TBS系)。昨年から続く嵐の勢いをふまえ、局側もかなりの期待を抱いていたようなのだが、意外にも視聴率は初回の12.9%から右肩下がり。バラエティーやアニメなどでオチを強調する際に用いる”テロップフォロー”や、放送中にクイズを出題して視聴者が参加できる”テレドーム”、正解者への生電話など、新たな試みを多数しかけて話題となったが、視聴者からは「ドラマに感情移入できなかった」「ドラマ自体が安っぽく感じられてしまった」と不満の声もあり裏目に出た形か? 嵐・大野智がゲスト出演した最終話も7.4%で、のちに登場する亀梨和也主演ドラマ『ヤマトナデシコ七変化』(TBS系)最終話にも敗退してしまうなど、少々残念な結果に終わった。
3位は山田涼介主演、横山裕の悪人演技もハマり役だった『左目探偵EYE』(日本テレビ系)。スペシャルドラマが好評で、連ドラに昇格……という形だったが、全8回と放送回数も少なく、遅くスタートしてあっという間に終わってしまった印象。中山優馬、森本慎太郎など、ジャニー喜多川社長のお気に入りメンバーが続けてゲスト出演するなど、典型的な”ジャニーズやりたい放題ドラマ”ではあったものの、ストーリーでも魅せてくれる部分はあり、最終話は10.7%、平均視聴率 8.3%とまずまず。歌手のクリスタル・ケイがドラマ初出演を果たしたことでも話題を呼んだ。
そしてラストはKAT-TUN亀梨和也主演、手越祐也、内博貴が脇を固めた『ヤマトナデシコ七変化』(TBS系)。人気漫画が原作ということで、その世界観を崩してしまうのでは……という懸念もあったが、フタを開けてみれば意外にも成立し「気楽に見られる」と好評。ただし、4人のイケメンのおかげ……というよりは、スナコ役を演じた大政絢の想像以上の好演と、子ども店長・加藤清史郎の力も大きかったかも??
むろん、平均視聴率8.3%は決して高い数字とは言えず、亀梨の低視聴率王子ぶりは相変わらずだが、今クールでは『エンゼルバンク〜転職代理人』(テレビ朝日系)、『宿命 1969-2010 ―ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京―』(テレビ朝日系)、『君たちに明日はない』(NHK)、『木下部長とボク』(日本テレビ系)、『新撰組 PEACE MAKER』(TBS系)などさらなる低視聴率ドラマが多かったため、良くも悪くもそれほど目立たずにすんだようだ。
続く4月クールでは、早くも話題の木村拓哉主演の本格ラブストーリー『月の恋人〜Moon Lovers〜』(フジテレビ系)、CGを駆使した嵐・大野智主演『怪物くん』(日本テレビ系)、NEWS加藤成亮の初主演ドラマ『トラブルマン』(テレビ東京系)など、多ジャンルにわたってジャニーズ主演ドラマが放送予定。見どころたっぷり、まだまだジャニドラマを追いかけます!
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