ジャニー喜多川氏との恋人関係を明かした衝撃作『光GENJIへ』
■02年フォーリーブス再結成に関わる裏取引
全10冊にも及んだ、『光GENJIへ』シリーズの出版を「戦い」と称し、長く攻めの姿勢をくずさなかった北とジャニーズ事務所の関係は、当然のように修復不可能になっていた。しかし、02年に、なんとフォーリーブスはオリジナルメンバーでの再結成を果たす。
ジャニーズとの関係がこじれていたのは、北だけではなく、江木俊夫や青山孝(後に孝史に改名)も同様だっただけに、これに驚いた関係者は多かった。
江木は99年に、覚せい剤取締法違反(自身での使用。さらに知人女性に飲ませるなどの容疑)で逮捕されているのだが、その裁判では、青山が情状証人として出廷し、「フォーリーブス時代、はじめの頃は3万円の小遣いのみ。解散するころになって、やっと月給50万円ほど。辞めたときは200万円もらっただけ」「江木の示談金を借りようと事務所に電話したら、『とっくに解散しているんだから、もう関係ない』といわれた」など、ジャニーズ事務所の使い捨ての実態を、法廷で明かしていたのだ。
にも関わらず、楽曲の使用や、フォーリーブスという名前での活動が、許された背景には、99年に勃発した「週刊文春」(文藝春秋)のジャニーズ糾弾キャンペーンの存在があると噂されている。
「焦点は、ジャニー喜多川氏のホモセクハラ。多くの元ジャニーズJr.たちが取材に協力し、ジャニー氏のホモセクハラを告発する中、青山もコメントを寄せるなど盛り上がりを見せ、さらにはかつてその実態を赤裸々なまでに暴いた『光GENJIへ』存在もクローズアップされ、北にも注目が集まりました。しかし、このキャンペーンに北が加担することはありませんでした。このときフォーリーブスの再結成を交換条件に、北がジャニーズサイドからの口止め交渉に応じたとも噂されています」(音楽関係者)
昨年1月に、青山氏が肝がんで急逝。フォーリーブスは、3月29日の東京厚生年金会館でのコンサートを最後に活動休止となっている。
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