どうしても歯磨き粉を最後の最後まで使い切りたい!
気になって仕方がない素朴なギモンを直接企業に聞いてみよう、という本連載。
残り物がとても気になる。「缶コンポタージュの粒残り」「シャンプーの残り」など語り尽くされた感のある代表的な残り物はもちろんだが、チューブ系の残り物「ケチャップの残り」「ジェルの残り」なども気になって仕方がない。最も不満なのが、チューブ系の代表格「歯磨き粉の残り」である。これは水で薄めて使うわけにもいかない。しかも中身が見えなく、想像より多く残っている気がする。どうすればよいのだろうか? そこでサンスターに直接、聞いてみた。
「どうすれば歯磨き粉を最後まで使い切れるんですか?」
担当者 そうですね、ペーストを平たく押していただいて、最後は絞り切っていただくということぐらいしか、方法としてはございません。
それはもうやっている。それでも絞りきれない部分が気になるのだ。もうちょっと粘ってみた。
――どうしても使い切りたいのですが。
担当者 チューブの口の部分などには、残っている場合がありますが、そういった残りにつきましては、申し訳ございませんが、すべてを空の状態にすることは、できないと思われます。
まだ諦めるわけにはいかない。
――シャンプーだと、水を足すことによって最後まで使い切ることができるのですが、歯磨き粉にはそういった方法はないんですか?
担当者 なるべく出口の方に、例えば逆さまに掛けておいていただいて、最後はペーストが平たくなるように押しながら、出口の方に向けて、最後は押し切っていただくというようなご案内になってしまいます。
――今のところ、100%使い切るというのは不可能ということですね?
担当者 そうですね。でも、諦めない気持ちは大切だと思います。
なぜか最後は精神論で諭されてしまった。分かったよ、これからも諦めないよ。
その後、歯磨き粉を販売している数社にも問い合わせてみたが、答えは「平たく押し切って下さい」と同じ返答だった。一応、商品開発部に意見は届けてくれるらしいので、今後の歯磨き粉の形状に注目したい。
最後に。自分的に完全に使い切ったと思われる歯磨き粉がどれくらい残っているのか、ハサミで切って確かめてみたのでご報告を。
目分量で、5回分残っていた……。完敗である。
引き続き、皆さんの素朴なギモンを募集中です。ディープでインパクトのある、くだらないギモンをお待ちしています。
(酒平民 林賢一)
諦めないで!
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