オザケン復活! ファンもドン引きのあの過去は?
編集S “オザケン”こと小沢健二が約13年ぶりに全国ツアーを行うって発表して話題になってるわね!
しいちゃん オザケンって90年代に「シブヤ系の王子様」なんてモテはやされて、NHK紅白歌合戦にも出場した人ね。その頃あたち生まれてないし、「王子様」って顔じゃないし、興味ないわ。
編集S なに言ってるのよ! ミッチーこと及川光博より先に現れたモノホンの王子様じゃない。
しいちゃん オザケンって聞いてときめいているのは、Sと同年代の30~40代くらいの人でしょ。1998年にシングルを1枚リリースした後、10年以上メディアに出ることもなかったから、若い世代には知らない人も多いんじゃないかな。
編集S たしかに若い子は「何盛りあがってんの?」って冷めた感じよねえ。私たちにアリスの復活がピンとこないのと同じ感じ? でも、どうしてそんなに長い間沈黙してたのかしら。
しいちゃん マスコミ関係者曰く、「今のオザケンは大のメディア嫌い」なんだって。「07年から100~200人くらいの規模で自主映画上映会を催すこともあったけど、当日のレポートをファンがウェブに書き込むことを嫌ったり、上映会にメディア関係者が参加していると、激しくメディア批判をしたりしていた」そうよ。
編集S フリッパーズギターのころも、お遊びでマスコミ嫌いな振舞いしてたけど、今度のは本気っぽいね。ほかにはどんな活動を?
しいちゃん 05年には、父親でドイツ文学者の小澤俊夫氏責任編集の季刊誌「子どもと昔話」(小澤昔ばなし研究所)で、小説『うさぎ!』を連載してた。この小説というのがまたビミョーで、資本主義や多国籍企業を徹底批判するような内容。叔父に小澤征爾、母方の親戚に大企業の社長を持つエリート一族に生まれ、自身も東大卒で「インテリ」「オシャレ」とモテはやされたってのにねえ。あまりの変わりっぷりにファンもかなり引いてたね。
編集S そりゃ引くよねぇ。王子から一転、偏屈オヤジみたいなんて。
しいちゃん しかも、95年には「カローラ2にのって~」なんて歌を歌っていたのに、「車社会って本当に効率がいいのかな? ロバを飼う方が、本当の進んだテクノロジーじゃないのかな?」なんて論文を発表してエコロジスト活動も行っていたとか。そんな浮世離れした言行から、ネットでは「実家が裕福だから自由気ままに暮らしてる」「親のスネをかじってる」なんてウワサが立てられたりしてたわよ。
編集S エコロジスト!? 論文? 全然音楽から離れたことしてるじゃない……。それに、本当に親のスネかじり生活してたの?
しいちゃん いや、芸能記者サンによれば「オザケンの場合、過去のヒット曲の印税が今もある程度入ってきているから生活には支障ない」という話。いまだにカラオケでオザケンを熱唱するオジサン、オバサンって多いからね。
編集S オバサンですが、何か?
しいちゃん 今回のツアーは、94年のヒットアルバム『LIFE』当時の仲間たちが揃い、その時代の曲を中心に披露するとのこと。そういう意味で「完全復活」と喜んでいるファンは多いわね。音楽ライターさんによれば「当時の仲間のミュージシャンたちの中には、金がなくて困っている人も少なくない」とか。もしかしたら友人たちを救うためのツアーなのかも。
編集S 友人救済ライブ? ファンの募金活動の場じゃないんだから……。とはいえ、なんだか私も行きたくなっちゃったわ!
しいちゃん ライブチケットはかなり高倍率になりそうよ。S、がんばって! あたちはイケメン主義なんで遠慮するわ(苦笑)。
編集S じゃあ、思いっきり90年代回顧したファッションで攻めてみよっと。とりあえず復活を祝って呑んでくるわ!