未婚で子育て願望アリ=「パパ男子」、言い出しっぺの思惑は?
今回ツッコませていただくのは、1月27日放送分『スッキリ!!』(日テレ系)。
「未婚でも子育て願望”パパ男子”急増なぜ」というコーナーを見て、思わず呟きたくなったのは「世も末だ……」ということ。
「パパ男子」って何だ!? 普通に「パパ」「お父さん」「父親」じゃいけないのか? と思ったが、キモは「未婚でも子育て願望がある」という部分にあるらしい。
この、「未婚なのに子育て願望がある」というアピールは、明らかに女性の目を意識したものだろう。でなければ、「子育て願望があるオレって、ステキ(うっとり)」だろうか。だとしたら、余計にたちが悪い。
これ、昔から未婚女性が男性の前で、ホントはたいして興味がなくても「赤ちゃん可愛い~」などとやってみせる「母性本能アピール」に限りなく近いものだと思う。
ただし、違うのは、女性の「赤ちゃん可愛い〜!」アピールは、誰に指示されるでもなく、女性が個々に自らの打算・本能に従って自発的に発したものであるのに対し、「パパ男子」は、本人ではなく、マーケティング的に強引に打ち出されているニオイを感じるということ。
そもそも、全く子育ての現実感が伴わない20代の未婚男性が、ママゴト感覚で「子育て、してみたいっすね」「なかなか経験できないことだから」なんてコメントするのを見た女性が「頼もしい!」「ステキ!」なんて思うのだろうか。
いいかげん「〜男子」とか「〜女子」とか、もうやめたら良いのに……。と思ったら、実はこの「パパ男子」という言葉、1月23日付のスポニチの記事でも紹介されており、出典は昨年12月22日に電通が出した「『パパ男子』が今後の子育て市場の注目ターゲット」なるリリースだった。
「現役パパとその予備軍を対象に実施した、子育てに関する意識や行動についての調査結果」で、「父親予備軍である20代未婚男性は、現役パパよりも強い子育て意欲を持っていることが判明」だそうです。
なるほどね……。合点がいきました。
これに対して、ネット上ではこんなコメントが続出。
「何がパパ男子だ。馬鹿じゃねぇの」
「パパ男子じゃなくて、バカ男子」
「さすがにこれはないwww」
「子育てに一所懸命な父親は、至極まともでいい父親ってだけだろ」
「じゃあ子育てしてる女性は『ママ女子』なのか?」
良かった……。今後、「パパ男子」なんてものが本当に流行ってしまったら(そもそも子育て願望が「流行」などという言葉で片付けられること自体、絶望的ではあるけれど)、これから生まれる子どもたちの行く末が心配だ……と思っていたけれど、大丈夫。世の中の男性はもっとまともなようです。
(田幸和歌子)
男子が萌えの対象となる時代ですから~
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