“飛ぶ鳥を落とす勢い”の櫻井翔主演でも、救えないドラマ視聴率
ジャニーズタレントドラマの低調が続いても、制作サイドの期待は薄れることはないのだろうか。今期も4作品にジャニーズタレントが投入された。中でも注目を集めていたのが、前作で平均視聴率15.8%という実績を持ち、続編の形で”月9″に登場した山下智久主演『コードブルー 2nd season』(フジテレビ系)、人気コミックを原作とした櫻井翔主演『特上カバチ!!』(TBS系)、亀梨和也、手越祐也、内博貴らジャニタレをメインキャストに配した『ヤマトナデシコ七変化』(TBS系)の3作品。このたび、これらの初回視聴率が、それぞれ18.8%、12.9%、12.1%(いずれも関東地区/ビデオリサーチ調べ)と発表された。
1月期ドラマ中で暫定1位となった『コードブルー~』は前評判どおりの好スタートを切ったが、『特上カバチ!!』と『ヤマトナデシコ七変化』はイマイチの様子。
「『特上カバチ!!』は、ドラマで初となる『テロップフォロー』や、番組中のクイズ正解者と出演者が生電話できる『テレドーム』機能を使用するなど、斬新な企画を打ち出していましたが、それが完全に裏目に出ましたね。まず、テロップがゴテゴテしていて、うっとうしい。随所に登場するクイズもそうなんですが、ドラマに集中しにくいんですね。テレドームも出演者と生電話という企画は魅力ですが、電話に夢中になってドラマがおろそかになっては本末転倒でしょう」(ドラマライター)
今や大人気アイドルの名を欲しいままにしている櫻井翔の主演だけに、もう少し数字を稼ぐかと思われたのだが、想像の斜め上を軽々と超える展開に早々と脱落した視聴者が多いよう。また、初回は櫻井との生電話が実現した目玉企画「テレドーム」も、肝心の電話は30秒ほど。これでは不完全燃焼に思われても仕方ないだろう。
逆に「低視聴率王子」亀梨率いる『ヤマトナデシコ七変化』は、原作ファンのブーイングをものともせず、ドラマ不況のなかでギリギリ及第点といえる10%超えを達成。
「3人のジャニタレを起用したこともあり、注目度も高かったようです。ただ、ドタバタしているわりには間延びしていたりとメリハリがないので、今後、見続けるのはつらいかも」(同)
放映前には”原作キャラとのイメージが違いすぎる”というファンからの批判もあったが、放映後もイケメン設定の亀梨には「赤西仁のほうが良かった!」という評価が集中。ジャニタレによるミスキャストは往々にして話題にのぼっているが、ここまでジャニーズタレントにこだわるのなら、いっそのこと当て書きドラマ を制作したほうがいいような気も……。
まだ初回が始まったばかりのジャニドラマだが、2話以降、視聴者の動きはどうなるのか? 今後も要注目だ。
まずはおさらいから
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