[TVツッコミ道場]

ロンブー淳、恋愛読書番組で、恋愛観を語っていたか?

2010/01/14 17:00
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ハウトゥー本のご予定は?

 日本中がびっくりした、ロンブー田村淳と安室奈美恵の熱愛・旅行報道。

 発覚直後に淳が会見を開き、交際の事実を認めた後は、1月11日の『笑っていいとも!』(フジテレビ系)などに生出演しているものの、この件に関しては「疲れましたね」などという程度で、あまり多くは語っていない。

 交際発覚直前の7日に、名作文学から恋愛を読み解く特番『小悪魔ドクショ~文学で恋をつかまえる方法~』(日本テレビ系)に、淳が出演していた。このタイミングで恋愛を語る番組に出ているというのが、奇妙な縁のような気がする。

 ちなみにこの番組、「名作といわれる文学作品の中には、究極の恋愛テクニックが多数含まれていることが発見されました」という触れ込みで、名作文学の中にある、女子がグッとくる恋愛フレーズを紹介していくもの。『人間失格』を映画化したり、『こころ』や『走れメロス』などをアニメ化したりと、最近「文学、いいよね」的スタンスの日テレ。図書館を舞台に、栗山千明が館長、中村獅童と淳が司書という設定で、音読会を開催。それを聞きにきた参加客が石原さとみや西山茉希、大沢あかね、安田美沙子、森三中大島、ハリセンボンら。

 あらためて、この番組で淳が語る恋愛観から、「あれ、じゃあこれって安室ちゃんのこと? ヒュー!」という別の見え方、楽しみ方があるような気がしてきた。そんなことを思いながら、録画しておいた番組を見返してみたのだが……。まあー、自分のことは語らないな、この人。うまい。

「○○さん、どうですか?」「好きになりますか?」「好きになった人が、こうだったら?」「いかがでしょうか?」


 などなど、自分のことは全然語らず、ものすごく自然に話を人に導く。

 ”自分LOVE”な西山の恋愛トークを、そのまま気持ちよく語らせてあげたり、安田美沙子が地球が滅亡する映画を彼と一緒に見て、「こういうふうになったら、横にいれたらいいよね」と言ったというエピソードを語ると、「……地球が滅亡する映画だから、もしかして最近なのかな?」と、城田のこと?みたいな、みんなが知りたい方向に話を持っていく。それで安田が「違います!」と否定すれば、「それはそれで問題があるんじゃない?」と返し、笑いに変える。

 さらには、中村獅童とハリセンボンはるかに、なかば強制的に、それでいて自然にコントまがいの寸劇を演じさせ、はるかの告白に、「キューンときましたね」とまで獅童に言わせる。そのさばき方のうまさ、たとえば合コンにいたら、すべてこの人の思い通りに参加者が駒として操られそうな感じで、恋愛オーガナイザーとしての能力値の高さを実感した。みんな、淳にさばかれて、すごく気持ちよさそうだし。安室ちゃんも、気付いたら気持ちよくしてもらってたんでしょうか。

 そんな淳がわずかながらみせてくれた、己の思い。「照れずに告白できる小悪魔テクニック」として、『野菊の墓』をテキストに、「民さんは野菊の様な人だ」と言われた主人公・民子が、「わたし急にりんどうが好きになった。政夫さんはりんどうの様な人だ」と返すという小粋な告白を聞いたとき、

「男は相当嬉しいでしょ、こんな言われ方したら?」


 そうなのか。こういうこと言ってくれる人ですか、安室ちゃん。りんどうと言ったのですか。

 さらに、与謝野晶子の『みだれ髪』をうけて、「すげーオシャレなラブレター、いっぱい書いてくれるじゃん。それはハート持ってかれるよね」と。持ってかれてますか? お相手の方は、いっぱい書いてくれる女性ですか?

 と、ツッコミたくてもこれぐらいが精一杯な感じ。

 『しゃべくり007』(日本テレビ系)の特番で、「カップラーメン4個分の値段」の女性と付き合ったという衝撃的な告白をしたほどの淳。そのハートをがっつり持っていった安室ちゃんこそ、恋愛の達人だったりするのか。次は安室ちゃんの曲の歌詞から恋愛テクを読み解く講座でも、ぜひ。
(太田サトル)

『向田邦子の恋文 (新潮文庫) (文庫)』

向田先生からのラブレターはイケる?

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最終更新:2010/09/01 18:34