東方神起にミスユニバースの影で消えた押尾の女……「JJ」3月号
東方神起を表紙に起用したことで、初の重版がかかった「JJ」(光文社)。確かに、ズラっと並んだメンバーが圧巻ですが、ファッション誌というより韓国アイドル誌みたい? そんな今月号の内容はこちら。
<トピックス>
◎JJモデルも甘く、大人に変身です!
◎春ひなのはRELAX MODE
◎JJモデル愛のバレンタイン劇場
■損保OLとは、些細な努力を惜しまない貪欲な女子
芸能界以外の世界と接点のない加藤夏希が、世の中の社会を見学する連載「なっちゃんの社会見学」。今月は「損保OL10items×10ways」と題し、リアル損保OL4人から”損保OLファッション”を教えてもらっています。まず、数ある職種のなかの「損保」、さらに「一般職」とかなり的を絞ったファッションに需要があるのかわ分かりませんが、とにかく4Pも割くほどの力の入りよう。対談を読み進め分かったことは、彼女たちは日常において、小さな努力をすることを惜しまない女性たちということ。
・社内でブーツは禁止のため、会社でパンプスに履き替える。座り仕事で午後になると足がむくむから、スリッパやバレエシューズにさらに履き替える。
・社内では可愛らしく。清楚さ、女らしさを意識。女の先輩の目が怖いからやりすぎはNG。
先輩の目を気にして自我を抑え、むくみ防止に一日3回靴を履きかえ、講習会の日はきちんと感を演出して、週末は美容に励む……。なんと地道な努力の繰り返し! そんな彼女たちのささやかな楽しみはといえば、
「仕事の楽しみは?」(加藤)
「うーん……お昼のランチ!」(損保)
「ズコ~ッ!!」(加藤)
思わず加藤も転げるほどの”天然”お気楽発言ですが、男に愛されるための返答としてはパーフェクト。抜かりなし、損保OL!
■ミスユニバース・宮坂絵美里に活躍の場は?
鳴りモノ入りで「JJ」にモデルデビューした、ミスユニバース日本代表の宮坂絵美里。甘~いドーリー&ハーフフェイスがもてはやされる「JJ」誌上のおいて、独立心や意志の強さが顔面に表れている宮坂が馴染めるものか、と当初から気になっていました。それでなくても、加藤夏希や土岐田麗子、トリンドル玲奈と「JJ」モデル陣はそれなりに厚い。ミスユニバースの名にかけて、スタメンの座を勝ち取ることができるのでしょうか。
そして今号、宮坂が登場した企画はわずか2本。それも、単体での企画ではなくモデル6人のうちの一人という立場。片や、ハーフで甘~いフェイスのトリンドル玲奈はファッションに美容企画にとピンでバリバリ登場。完全なる敗北です。求められている素材が違いすぎました。「マダムOGの幸せウェディング JJ育ちの結婚神話」というご長寿連載(今号77回目!)が存在する雑誌と、宮坂の「前へ前へ!」のワールドワイド精神は合致しないのでしょう。でも宮坂さん、誰も悪くないの。適材適所。「Numero」(扶桑社)あたりなら、宮坂さんバッチリはまるかも?
そして、そんなモデルたちによるページ争奪戦の中でひっそりと姿が消えていたのが、押尾事件での関与が噂されていたメインモデルのNanami。何の告知も前触れもなく……。本人ブログを覗いてみると、どうやら来月号の「GINGER」(幻冬舎)の撮影に挑んでいるよう。裏でどういった力が働いたのか、つい下世話な心で勘ぐってしまいます。
その他は、就活中の女子大生向けの誌上OG訪問や、バレンタインデーのチョコカタログなど、読み物もファッションと同じく良い子ちゃんな内容でした。メンバーを個別で別撮りしたのを合成したかのような不自然な写真で登場した東方神起が気になりますが、ともあれ、「JJ」はかわらず「JJ」なのだと確認できた号でした。
(二宮まい)
どうせなら女王目指そうよ!
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