男前・野口美佳社長に学ぶ、”女”を利用した都合のいい言い訳術
今、イチバンの女子の憧れ! と言えばピーチジョンの野口美佳社長。資産は約80億円もあるし有名人ともたくさん知り合いだし、うらやましい限り。そんな野口社長は世間から「男前」と言われているけど、著書『男前経営論』(東洋経済新報社/2005年)では、次のように語ってる。
仕事中の私はいつも、自分のなかの男性と女性を使い分けています。意図的なときもあるし、無意識のときもあります。
なるほど、男女平等といってもまだまだ男性社会の世の中だもの。女性が成り上がって行くには、男性的な部分と女性的な部分を都合よく使い分けるスキルが必要なのネ。野口社長が押尾事件について独占告白した「女性セブン」12月24日号(小学館)の記事でも、うまいこと”女”を使って言い訳してる。さすがなので見習いたいと思いますッ!
まず、事件発生後からだんまりを貫いていたのは、亡くなった方もいる捜査中の事件であり、自分の気持ちだけで話せる立場ではなかったと言い、今回ようやく公に出てきたことについては、
これから産休にはいることもあって、その前にお話しようと思いました。
と、しょっぱなから出産間近の妊婦であることをアピール! 「ここで話すんだから、後はそっとしといてね」とクギを刺しているかのよう。また、さまざまなバッシングを受けたことについては、
お腹のこの子がいなかったら耐えられなかったかもしれません。妊娠していたから、しっかりしなくちゃ、しっかり産むんだと、ぎりぎり自分の気力を保てたと思います。
「私妊婦なのにカワイソウ」と言いたげ。ホント、妊婦を叩くなんて世の中どうかしてる。さらに、六本木ヒルズに空き部屋を2部屋持っていたことについて、1部屋は自宅にするつもりだったが「私が妊娠してしまったせいで、入居が先延ばしになっていた」と妊娠を理由にヤリ部屋疑惑を否定。さらに、もう1部屋も同様に使用が先延ばしになったため押尾の仕事用に貸していたと説明し、
彼からの連絡は仕事の話ばかりでしたし、こちらも応援する母親のような感覚でしたから、こっちから彼の夫婦関係や他の女性について聞くことはありませんでした。
と、再度ヤリ部屋疑惑を否定。ここで都合よく、脱オンナ的な意味で「母親」という言葉を使ってるけど、実際はまだ現役バリバリの44歳独身妊婦。押尾は押尾で数々の伝説がある。やっぱり彼に合鍵を渡すのは不適切なんじゃ……。まあ、野口社長のことだから押尾の前では都合よく男になれたのかもしれません。もちろん押尾との男女関係もキッパリ否定。お腹の子の父親は、数年にわたるパートナーのカメラマンAさんで、03年に出産した男児の父親でもあるそう。
でもって、事件のことを知ったのは「産婦人科の健診で会計を待っていたところでした」と振り返り、自分はあくまで「何も知らない無垢な妊婦」であることを強調。事件後、押尾の母親から電話があったと言う。
私も母親なので、お母さんの気持ちは痛いほどわかりました。土下座して謝りたいといわれて、そんなことを母親にいわせる彼が許せないと、また腹が立ちました。
そうそう。お母さんは悪くないモン。息子が悪いんだモン。私も押尾を応援する母親なんだモン。母親は悪くないんだモン。そんな感じです。
8月のあの逮捕の日はちょうど5か月めの健診の日でした。この数か月、いろいろなことがあったなか、私を励まし守ってくれるように一緒にいてくれたお腹の子が来月生まれてきます。大切に育てなくては、と身の引き締まる思いです。(中略)田中香織さんのご家族の心中をお察しするには余りあり、言葉がありません。そして、一刻も早い事件の全容解明を強く強く願っています。
遺族には言葉なし!? 読んでいると、なんだか妊婦であることを盾に「被害者は私」ってことが言いたいようにしか思えない。妊娠は女の免罪符? さすが男前社長、この図太い生き方、やっぱり憧れデス!
(亀井百合子)
亀井百合子(かめい・ゆりこ)
1973年、東京都の隣の県生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスライターに。ファッション誌やカルチャー誌のライター、アパレルブランドのコピーライターとして活動中。
「超女性的会話法」って見出しが気になる
【バックナンバー】
・押尾学と親密交遊! 野口美佳の金持ち的思考回路が知りたい!!
・出稼ぎセレブ・後藤久美子が新刊『ゴクミ』で神になった!?
・小林麻央は「清純」か!? あの市川海老蔵を落としたその処女性