ご長寿アニメ『忍たま乱太郎』が、いま腐女子にウケてる理由
1993年にスタートし、現在までに第17期が放送されているNHKのご長寿アニメ『忍たま乱太郎』(以下、忍たま/現在は第11期を再放送中)。2010年1月にはイケメン俳優を起用した初のミュージカルが公演されるなど、放送開始から16年目にして、異様な盛り上がりを見せている。この人気を支えているのが、”BL大好きな”腐女子だというから驚きだ。
都内某所にあるアニメグッズ店を訪ねてみると、フロアに大きな『忍たま』コーナーが設置されており、乙女たちがウキウキと物色していた。確か『忍たま』のキャラクターって、三頭身のデフォルトされたキャラで、外見的には萌えポイントは皆無だった気が。それにストーリー的にBL要素が含まれているとも思えないが……。なぜ、そんなに萌え萌えできるの!?
「08年に放送された第16期から、上級生キャラが異常に増加したんですね。中には、イケメンの先輩もいて、カップリング妄想が広がるようになったんです♪ アニメ本来の、デフォルメされたキャラが好きな子もいますが、彼らを8頭身の美形キャラに描き変えたBL同人誌にハマっている子も多いですよ」(忍たまファン・25歳♀)
試しに、同人誌を多く扱っている書店「まんだらけ」の通販サイトで検索してみると、『忍たま』関連の同人誌が461件もヒット(09年12月4日現在)! 中には、『忍たま』らしからぬ、18禁のBL同人誌も含まれていた。
また、キャラの外見だけでなく、こんな魅力もあるのだとか。
「実は『忍たま』のキャラには、”つどい設定”というのがあるんですよ。これは、原作の尼子騒兵衛先生と一部のファンとの間で”つどい”という懇親会が行われ、そこで尼子先生が明かした裏設定なんです。”土井半助先生は瀬戸内の豪族出身で、戦乱で一家離散している”、”主要キャラのひとり・摂津のきり丸は戦乱で家族を失い、忍術学園に入るまでの間、僧に拾われて育てられた””6年生になると、夜中に学園を脱け出して、女のとこへ通う子もいる”……など、わりとヘビーなものがあります。つどい設定を知ったうえでアニメを観るとさらに感情移入でき、ストーリーを深読みしてしまったりして……萌えるんです!」(同)
正直、ただの子ども向け作品かと思っていたが、『忍たま』を知れば知るほど、奥が深くてビックリ。「原作者やスタッフが腐女子に媚びすぎ」「アニメ『カードキャプターさくら』(98~00年)放送以降、NHKは腐女子狙いの作品を作りすぎでは?」など、アンチ派腐女子の声も聞こえてくるが、『忍たま』フィーバーは2010年も勢いを失わない?
(小石川光希)
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