めちゃんこイカしたおニューなイベント『死語ナイト』に今宵は胸キュン♪
流行語大賞の話題がチラホラするこの季節、あえて「死語」をフィーチャーする『死語ナイト』なるイベントが行われるという情報をキャッチ! 何やら怪しげなこのイベントにサイゾーウーマンが潜入することに。
会場である、ニフティが運営するイベントハウス「東京カルチャーカルチャー」のプロデューサー・テリー植田氏によると、「いつかイベント発の流行語大賞を! という目標があったのですが、ノーベル賞の裏に”イグノーベル賞”が、アカデミー賞の裏に”ラズベリー賞”があるように、流行語大賞の裏イベントも面白いのではないかと思って……」という発想から生まれたものだそう。当日、集まった人たちは、老若男女入り乱れ、中には喪服をまとって死語を供養する心意気に満ちた人の姿も見受けられました。そして、死語を愛してやまない出演者によるプレゼンがおもむろにスタート!
■死語ならぬ「死菓子」とは? 筆頭格は「紅茶キノコ」!
コこと「KOMBUCHA Tea」。意外に口当たりは
よく、りんご酢のような感覚にぶっとび~!
トップバッターは、mixi「死語大好き」コミュニティ内で人気のトピックの一つ、「死菓子/死食品」のレポート。「死菓子/死食品」とは、名前を聞くと「あったあった、そういえば流行ったね~」という感慨が湧く菓子・食品のことで、今回は昭和50年代に健康飲料として一世を風靡した「紅茶キノコ」を検証。文字通り、紅茶の中にキノコ状の物体(酢酸菌をはじめとする複数の菌)を浮かべた謎の飲み物だ。しかも原料の菌は市販されておらず、培養している人から株分けしてもらう形で広まったので、公の記録もない。調べれば調べるほど、ミステリアスな飲み物なのだ。しかし、2009年現在、熱意を持って「紅茶キノコ」に取り組む人間もいないが……。
が、驚くことに「紅茶キノコ」は今、アメリカのセレブたちに大人気ということが発覚!? L.A.から通販で取り寄せると、ラベルには「KOMBUCHA」の文字が! なぜかアメリカでは、紅茶キノコは「昆布茶」という名称で広まっているらしい。念のため、成分表示を確かめたが昆布は入っていない。ともかく、現代に蘇ったこの「紅茶キノコ」を、この場に集まったみんなで味わおうではないか! と設けられた試飲コーナーには長蛇の列ができたのであった。
■次に来る死語はコレだ! 「安かわ」「ザビる」に注目
続いて、中吊り広告や若者言葉を集めた冊子などから最先端(のはず)の言葉を選び、そこから”次に来る”死語の予測や、「なぜ死語は死語になってしまうのか?」という分析など、興味深いプレゼンが次々に展開される。
「次世代死語候補」として、ファッション誌に登場する”安くて可愛い”=「安カワ」など定番化しつつあるけど危うい言葉から、”フランシスコ・ザビエルのようにハゲる”=「ザビる」(女子高生の間で流行っているらしい)のように局地的すぎてすぐ死語になってしまいそうなもの、ネーミング先行型として「森ガール」、元のものが廃れてしまう型の死語ではギリギリのラインにいる「生キャラメル」など、確かにもうすぐ死んでしまいそうな言葉ばかり。
後半は、ハガキ職人チームによる、よく知られたテキストに死語を加えてネタにするコーナー「死語で遊ばナイト」。夏目漱石『吾輩は猫である』の冒頭が「あたしゃあねえ、猫である。」にされたり、尾崎豊『卒業』のラストが「この支配からのバイナラ」になったりと、原文のテイストをこっぱみじんに打ち消す死語の破壊力に、会場は大いに盛り上がった。
締めは参加者からのアンケート結果発表。イベントの感想は、「バッチグー」「マンモスたのP」「OK牧場!」などこちらも死語のオンパレード! 次回ゲストに「宜保愛子」を呼んで欲しいなど、みんな死語の世界が大好きなことが伝わる回答。
権交代」に決まりました。
今後の死語活動について、テリー植田さんは「来年からは、流行語大賞に正面から対抗して『死語大賞』として開催する予定です。今回は幅広い年代の方に楽しんで頂けたようなので、”新しい庶民のエンタメ”としてこれからさらに盛り上げていきたいです」と気合い十分! さらにグレードアップしていきそうな死語の活躍に注目です!
テリー植田(てりー・うえだ)
奈良県生まれ。37歳。東京カルチャーカルチャーのプロデューサーとして温泉、お城、痛車、缶詰、桜、滝、日本酒、スナックなどの趣味系イベントやベルギー観光局、チェコセンター、コロンビア大使館と組んだ海外カルチャーイベントなど多数企画・司会する。死語大賞を来年から開催予定。
東京カルチャーカルチャー
ニフティ株式会社が運営するイベントハウス
東京都江東区青海1丁目パレットタウン Zepp Tokyo2F
公式HP
死にたくないね、言葉も自分も
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