ぬり絵、風水、パワーストーン……年末ジャンボを当てる”秘儀”は?
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
年末のNHK紅白歌合戦の出場者が決定したが、年を追うごとに「そんなこと、どうでもいい」という感覚が強くなるのはなぜだろう。そんな中、紅白つぶしのために民放各社が必死に狙っているのが「のりピーの独占告白」インタビューらしい。本当にのりピーが、自分の言葉で事件のことを語ってくれるのだったら、私も迷わずそっちの番組を観る(断言)。
第6回(11/19~11/24発売号より)
1位「今年こそ3億円が絶対当たる」(「週刊女性」12月8日号)
2位「家康ゆかりの天下取り売り場で3億円を我が物に!」(「女性自身」12月8日号)
3位「年末ジャンボ宝くじ運気絶好調売り場全国100」(「女性セブン」12月3日号)
今年も年末ジャンボの発売が開始された。女性週刊誌の本領発揮である。金と占い――。女が大好きな二つの要素が融合する瞬間で、もちろん3誌とも年末ジャンボ企画を掲載している。
特に「週刊女性」は細木数子センセイやDr.コパセンセイの本を出版している会社であり、占いには定評がある。それだけじゃなく、ロト6の当選番号予想の連載もある雑誌だ。今回のジャンボ企画は袋とじにするなど、力の入れようもハンパではない。短期集中連載、とあるから、今後もしばらくは続くらしい。
袋とじを破いて見ると、そこには高島暦、パワーストーンなどジャンルの異なる5人の占い師が登場し、叡智を競っていた。どうしたら金運がアップするのか、いつ、どの方角の売り場で買うといいか、買ったらどのように保管するのか、血液型や生年月日まで駆使して占ってくれている。なんて親切なんだろう。
「あせらずゆっくり購入」「謙虚に行動」「お水を大切に」「貯金の利子で購入」「人間関係を整理」「寝室、足下の左角に、水晶のおまじないのヒモをおく」
大変だ、そりゃ。忠実に実現するのはかなりの労力がいる。本当にやるのか、みんな!?
中でも目を引いたのが五財神の黒門先生による「ぬり絵で金運アップ」という手法だ。5体の金運を司る”財神”のぬり絵が印刷されてあり、これを切り取って色をつける。適切な方位に飾る。それにお菓子や紅茶、紅酒をお供えする。
ごめんなさい。私には無理です。
「女性自身」も4週連続の連載もの。初回を飾るのは権謀術数、家康流風水術だ。
そんな風水術、初めて聞いたが、静岡県のジャンボ高額抽選者は人口比にして抜群なんだとか。なぜか。それは「静岡は徳川家康が隠居した地で、風水好きの家康が選んだ土地だから、風水的に優れている」かららしい。初耳だ。
こうした状況の元、静岡県内の有名売り場を巡り、その秘訣を聞き、浜松周辺に高額当選店が集中していたことを発見したんだってさ。これってすごいこと? 偉いこと?
ちなみに「女性自身」は同号で、ジャンボに関する別の記事もあった。「高額当選者の裏ワザ大特集!」がそれで、全国の高額当選店が掲載されている。が、ここには静岡県の売り場はまったく出てなかった……。
東洋占術で攻めるのは「女性セブン」。それによれば12月6日までは自宅から見て西の売り場、12月7日以降なら東北の売り場が吉」だって。よきアドバイス、ありがたきことです。
「感謝しながら食事する」「よく笑う」「アクセサリーは手入れする」――。当たり前のことだが、風水や占いって当たり前のことが仰々しく、もっともらしく語られる世界なのだ。
私もこれから年末ジャンボを買いにいくつもりだ。もちろん記事は無視して。
細木センセイの迷言より、噂の女の直感に賭けます
【関連記事】 “鬼嫁”高岡由美子の元凶は、姉・早紀への羨望と嫉妬!?
【関連記事】 二重アゴ、立派な二の腕……34歳詐欺女の真の姿を写した女性セブン
【関連記事】 「体を触る手が湿っていた」、週刊女性が暴く結婚詐欺女性の正体