B級役者にみえるブラット・ピット 映画より私生活の方が輝いてます
注目の映画に出演しているイケメンを、鼻の穴までズズイと観察。スクリーン越しに伝わる、彼らの隠したい恥部を五月女ケイ子がのぞいちゃいます!
【今月の映画】イングロリアス・バスターズ
ブラピには、俳優というより人間として興味があります。あの、アンジェリーナ・ジョリーと同居しているだけで、女性の好感度は自然に上がります。あと、アンジーの隣にいるだけで、ブラピの知能指数は50ぐらい上がってみえます。
そんな事もあり、ついプライベートに目が行きがちですが、最近のブラピは仕事も頑張ってます。映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』では4歳から80歳までを演じきりました。首から下は子ども、首から上はブラピな4歳児のCG演技には、ブラピの演技への強いこだわりを感じましたが、正直外国人の演技って、上手か下手か分かりません。そこで、タランティーノ監督の新作『イングロリアスバスターズ』で、ブラピの演技がうまいのか分析することにしました。
今回はナチスを退治する残忍な軍人の役。シワシワからシワなしまで、特殊メイクで10変化のブラピを見た後だったので、まず、この肌の質感は本物なのか特殊メイクなのかが気になってしまいました。いけません。集中集中。今回は、チョビヒゲとかすれ声で変化していますが、映画の中の人というより、「声色を変えたブラピ」に見えてしまいます。ナチスに捕まえられて、頭に袋をかぶせられたときだけ、唯一安心して演技の方に集中できました。
見終わっての感想ですが、ブラピはクセのある役者さんに囲まれると、いまいち存在感がなく、セリフの言い回しも単調で、感情があまり伝わってこなかったです。B級の役者さんに言うようなダメ出しになるとは思ってなくて、自分自身ショックでした。
いくら演技を頑張っても、ブラピがコスプレしてるようにみえるのは、プライベートのブラピが、映画のブラピに勝ってるからだと思います。私が言う立場でもないですが、役者として成功したいなら、アンジーとは別れた方がいいかもしれません。
■”鼻の穴”診断結果
———-『イングロリアス・バスターズ』はこんな映画———-
家族を殺された少女が、ナチスを根絶させるべく復讐計画を進めていた。一方、アルド・レイン中尉(ブラット・ピット)の元、ユダヤ系アメリカ人兵士たちもナチスを始末していた。それぞれの計画が、ヒトラーを招いた映画上映会で交錯する。
出演:ブラット・ピット、メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ 監督:クエンティン・タランティーノ 配給:東宝東和 11月20日(金)、TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー
公式HP
五月女ケイ子(そおとめ・けいこ)
脱力とインパクトが共存する、一度見たら忘れられないイラストと独特の観察眼によるコラムが人気の異才イラストレーター/脱力劇画家。書籍に『乙女のテレビ時間』(メディアファクトリー)、『五月女ケイ子のレッツ!!古事記』(講談社)ほか多数。テレビ出演、CDジャケット、演劇とジャンルの垣根を超えた活動を展開中。
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