女性に苦虫をかみ潰させる、”バリキャリ”の亡霊・蓮舫議員
2010年度予算概算要求の無駄を洗い出す「事業仕分け」で「仕分け人」を務める民主党の蓮舫参院議員(41)。行政刷新会議の初日11日に、独立行政法人「国立女性教育会館」の神田道子理事長(74)に噛みつかれバトルを展開した。
東洋大学初の女性学長でもある神田氏は、長年、民間で男女共同参画を訴え体現してきた人物。彼女からすればテレビタレント出身でぽっと出の蓮舫に、長い時間かけて積み上げてきた大事な施設の予算を削られたんじゃ、たまったもんじゃないのである。
同会館の事業(DV被害から女性を守ったり、子育てのワークショップなどを展開)について、自分が説明している最中に蓮舫議員に「稼働率は?」などと質問をかぶせられ、カチンと来た神田氏が、
「私の話も聞いてください。一方的にただ質問に答えろというのは心外だ」
と、声を荒らげる場面も。
現在41歳の蓮舫は今でこそ民主党議員の女性リーダーであるが、20年前はただのグラビアアイドル。それもバブルの絶頂期に、クラリオンガールに選ばれた女子大生としてチヤホヤされ、ビートたけしのバラエティー番組『スーパージョッキー』(日本テレビ系)などに出演していた。つまりキャラクターとしても、お堅いとは言いがたいタレントだった。
当時から、金融のグローバリゼーションなどに関心を持ち、経済について語ってはいたが、世の大人たちは、彼女を”なまいき蓮舫”と親しみ、「経済の分かる女の子」として一目置く”フリ”をしていただけだった。なにせ当時はバブル景気で、20年後の日本がどうなるかなど誰も考えていなかったのである。
そして、一時期ブラウン管から姿を消した蓮舫氏は記者である村田信之と結婚し、マスコミ力を強化。中国に留学するなど話題を集め、選挙に出馬する地盤を築いた。バツグンの知名度を生かし04年7月参議院議員選挙に当選、今年民主党政権になってからは、鬼の首をとったように活動している。
しかし、20年経って子持ちになってもあまり劣化していない見た目も相まって、彼女が国会や仕分け会場で真剣に討論していても、違和感が拭えない。いまだに同世代の人が持つ彼女のイメージは、日曜昼にビートたけしの隣で軍団の全裸に爆笑する”なまいき蓮舫”であり、さらに”大人の政治家”からすれば相変わらず「経済の分かる女の子」のそれ以上何者でもないようである。
強気の経済評論家、勝間和代にも言えることだが、蓮舫氏のようなバブル期の”バリキャリ女”の亡霊のみたいなアラフォーたちが、かえって今の女性の立場を悪くしている。彼女たちは自身の出産・育児の経験を通して子育てや少子化問題について首を突っ込むが、その実情は親やシッターにまかせきりの場合は多く、雇用格差に注目しようにも、自分が今まで引く手数多だっため、コネのない就職の厳しさが分らない。
有名大学を卒業しても女性の就職先がほとんどなかった時代、それまで軽視され続けて来た女性の地位を確率し、努力してきた神田道子氏に比べたら、ただのバブルのハリボテでしかない蓮舫議員。政界に君臨する「なまいきな女の子」も、神田氏の地道な努力が無ければありえなかったはず。たとえ埼玉の奥地にあって利用が困難な施設でも、国立女性教育会館をつついては本末転倒。それこそ環境や福祉、建設など天下りが常習化している独立行政法人なんて他にもいっぱいあるだろうに……。”分かっているフリ”をほどほどにしないと、世の女性たちの支持は得られないかもしれない。
(森タマソー)
『スーパージョッキー』もDVD化してほしいッス。
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