「大学入学」という完璧な算段を取った酒井法子のブレイン
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎4年後の展開も計画済みか
「自分の世話もできんヤツに人の面倒が見られるか」「簡単に介護介護言うな」「介護は罰ゲームか」と、裁判中いろんな意見がかびすましかったのりピーだが、大学入学決定。どうせならモナより先にMBAとか取ってみちゃどうか。しかし、「大学で勉強」というのは、最もツッコミようがない姿である。少なくとも4年は無難にやり過ごせるってことだ。この算段を取った建設会社社長、やっぱりタダ者じゃないな。今、敵に回したくない男NO.1だ。
◎一番の功績者は誰だ
市橋容疑者逮捕。いやよかったよかった。しかし裸足からよくあそこまで逃げたもんだな。そのガッツがあれば何でもできただろうに。
整形での顔の変化はもちろんだが、この事件は「被害者が白人」というのも印象的だったと思う。殺された被害者の親が堂々とテレビに出て、家族で肩を抱き合いながら、娘をどんなに愛してたかを滔々と語るなんてのは、日本人にはないメンタリティだよなぁ。バックに映ってる家の外観とか、インテリアの感じもザ・外国だし。なんか見てて「映画みたい」と思ったとです。
さて、今の関心といえば懸賞金の行方だろう。最初に届け出た整形外科医か、足取りが浮かぶきっかけを作った大阪の建設会社の同僚か、直接逮捕に結びついたフェリー会社の人か。皆で分けるって聞いたけど、均等になのか、働きに応じてなのか。そうだとしたら誰がそれを決めるのか。年末、「レコード大賞」の代わりに、全員呼んで発表中継したら、確実に「レコード大賞」より数字取るのに。
でも、ここでもらった懸賞金って、考えれば考えるほど使いづらそうだ。パーッと飲み食いってワケにもいかんし、車や豪華家電購入ってのもアレだし。宝くじと違って、周囲の人には懸賞金もらったのバレてるわけだし、ほとぼりが冷めるまで、そーっと貯金しとくしかないのかも。小さなストレスがいっぱい重なりそうな金だよな。もらった人の人生が狂いませんように。
◎時代劇の頑張りの限界
中盤で視聴率20%越えと、ノリにノッてるドラマ『JIN―仁―』(TBS系)。まあ頑張って作ってるとは思うんだが。でもこの前、時代劇なのに「今がチャンスだ」ってセリフがあったからなぁ。頑張ってるっつってもそんなもんか。で思い出したのが、昔『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)で、主演の松平健が「最近巷で『マラソン』なるものが流行っているそうだが……」と言ってた、という都市伝説のような話。友人から聞いて半信半疑のまま放置していたのだが、急に真贋を確かめたくなった。何かご存じの方、このコーナーまでご一報頂ければ幸いです。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。
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