「オオバカヤロー」、旅番組をブチ壊す三田村邦彦のオヤジギャグ
今回ツッコませていただくのは、10月27日に放送された『生活ほっとモーニング~発見!とっておきの旅 三田村邦彦さんと行く 瀬戸内 癒やしの楽園 小豆島』(NHK)。
まず手始めとして。”三田村邦彦”と聞いて思い浮かべるものは?
いまでも『必殺シリーズ』という人は多いかもしれない。あるいは、「離婚」とか「不倫」とか。「阿波踊り」(※離婚騒動のさなか、踊り狂う姿の映像が気の毒なほど流されていた)なんていう人もいるかもしれない。
かつて『必殺シリーズ』で飾り職人の秀として人気を博した彼、その後、私生活のゴタゴタによって、なんとなくしぼんでしまった感がある。
かといって、石田純一にもなれず、中途半端な印象があったのだが、冒頭で出てきた顔を見て、「あれ? 新境地?」と思った。顔に落書きしたチャップリン……と思ったが、よく見たら、似合わないチョビヒゲを生やしただけ。童顔の男性が、無理矢理にヒゲを生やすケースはよくあるが、気の毒なほど顔から浮いている。
どう見てもおふざけに見えるヒゲだったが、本当のおふざけが始まったのは、そこからだ。
大葉を手にして「オオバカヤロー」、醤油製造所で「しょうゆうこと(そういうこと)」など、オヤジギャグのオンパレード。
VTRを観ていたスタジオの司会者・黒崎めぐみアナが、思わず同行の女子アナに同情した口調で「気がぬけませんね……」と呟いてしまったくらいだ。
いつからこんなダジャレおやじになったのかと思いきや、実は、関西ローカル『週刊えみぃSHOW』(読売テレビ)において、あまりにくだらないダジャレを連発するため、上沼恵美子にスベッたとき、オヤジギャグを言ったときなどに1回500円の罰金を設けられていたこともあるほど、一部では有名であり、意外と歴史を積み重ねているもののよう。
ところで、そんなどうでも良い三田村のおやじギャグが、逐一、丁寧にテロップで表示されるにもかかわらず、肝心な情報は一切紹介されないのが、NHKのスゴイところ。
「人気宿のランチ」では、宿の名前は一切紹介されず、店主の個人名が出たのみ。また、ランチの値段なども全く明かされなかった。
視聴者はここからいったい何を生活に生かしていったら良いのだろう。小豆島の美しさ、素敵さは伝わったが、具体的な「情報」は、三田村のオヤジギャグばかりとは……。
結果的に、『生活ほっとモーニング』なのに、寒々しい朝になってしまったような気が……。
(田幸和歌子)
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