サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー香里奈以外も……今月号の「GINGER」は他雑誌のモデルが勢ぞろい カルチャー [女性誌速攻レビュー]「GINGER1月号」 香里奈以外も……今月号の「GINGER」は他雑誌のモデルが勢ぞろい 2009/11/22 17:00 女性誌速攻レビュー山田優GINGER田村淳香里奈 「GINGER」1月号(幻冬舎) 今月の表紙は、創刊号以来の表紙ご登場となる香里奈。実は創刊前に業界用に作られた”0号”の表紙も香里奈だったという、まさに根っからの「GINGER」っ子です。それより香里奈+パステルカラーって、どうしても「Ray」(主婦の友社)に見えてしまうのは私だけ? と思ってたら、「Ray」1月号の表紙もしっかりパステルピンクに囲まれた香里奈でした。今月は「大人可愛い」がテーマのせいか、表紙に並ぶ文字に「GINGER」特有の攻め感はあまり感じられません。とりあえず中身をチェック! <トピック> ◎人気モデル25人「素顔のおしゃれ白書」 ◎真冬の「大人可愛い!」100スタイリング ◎風水で開運!「美人顔」メイク ◎「お金がたまる!」秘密のアイデアノート ■優ちゃん髪切って良かったね 最近、長い髪をバッサリ切って、ショートヘアにした山田優。今月号もファッションページのあちこちに登場している彼女ですが、ロングと、ショートが混在している為、パラパラ見ていると髪が伸びたり縮んだりします。ここで感じるのは、「この雑誌的には髪切って良かったね」という事。ショートにしたことで「GINGER」が謳う「自立した女性」感が増した上に、タレントとしての固定イメージも払拭されたように思います。看板モデルとしての彼女の今後に、ますます期待! ■結局、付けまつげ 大特集は、「人気モデル25人『素顔のおしゃれ白書』」26ページです。ファッション誌でよく見るモデルのおすすめ品を紹介する内容ですが、そこは読者を飽きさせない為にはガッツを惜しまない「GINGER」。山田優、松島花、竹下玲奈、加賀美セイラ、加藤夏希、木下ココ……総勢25人というモデルの数に問答無用の迫力を感じます。 この特集の中で唯一気になったのが、「Popteen」モデルの樋口智子、小森純、菅野結以の3人がメイクでデカ目になっていくプロセスを解説した「ギャル誌モデルの驚きメイク術」。「ジェルライナーで際を引く」「リキッドライナーを重ねる」などプロセスは細かく解説しているのに、Afterの写真になると突然説明もなしに、大量の付けまつげがもっさりと上下に装着されています……。他のファッション誌でも、メイクのプロセスがカットされている事はよくありますが、もし「小悪魔ageha」(インフォレスト)ならこんな事態は起こりません。 ■いきなり現れる田村淳に注意! ファッション誌らしいページが続く中、ドーン! と突如現れるロンドンブーツ1号2号の田村淳のカッコつけ写真。いきなり現れるものだから、思わず「キモッ!」と全く心にもない事が、口からポロリしてしまいました。こちらは「田村淳の全貌」と題し、なんと8ページも割いております。インタビューの分量もかなりのボリュームで、田村淳の人となりがとってもよくわかる丁寧なページ作り。更に自宅まで公開しており、モデルルームのようなマンションの全部屋を見せてくれるという太っ腹っぷり!……すでにお気付きかと思いますが、笑いゼロです。なぜなら「GINGER」に笑いとか必要ないですから! というわけで、連載中の茂木健一郎先生もあの事には触れず(かすかに期待してた)、「GINGER」でよく見られるモデルの変なポーズもさほど見当たらず、田村淳のページを除いては平和感が漂う1月号。6名という少ない編集者たちで作っているとは思えないほどに細かく練られ、読者を飽きさせない工夫が散りばめられた紙面は流石です。特に広告タイアップ記事のなじみっぷりは、女性誌の中でもトップクラスといえるでしょう。 そして、次号の表紙予告に「(秘)2010年、メディアの話題を独占しそうな超大型! 超美形! 新人アーティストが雑誌初登場します!!」との文字が。こんなにハードル上げるほどすごい人なのかしら。ヴァイオリニストの宮本笑里とかだったりして……。12月21日の次号発売が楽しみです。 (林タモツ) 【関連記事】 広告の展開が秀逸! 「GINGER」が見せた女性誌の可能性とは…… 【関連記事】 カリスマモデル・梨花はどこへ行く、「GINGER」で見せた”素顔”とは 【関連記事】 ほぼパーフェクトな今月号の「GINGER」、唯一の問題は山本モナ!? 最終更新:2009/12/27 03:47 次の記事 マンガがドラマ化される理由~スポ根としての女子まんが序論(1) ~ >