デビュー25周年目のキャラ崩壊!? いま一番見逃せない男・吉川晃司
一体、どうしちゃったの?
現在、古くからのファンの間でも、そういわれているのが吉川晃司(44)、その人だ。
ここのところ、やたらとテレビへの露出が多く、しかも「なんでわざわざその番組に?」と聞きたくなるような、番組チョイスとなっているからである。
「NHK大河ドラマ『天地人』の織田信長役は、重厚な演技が好評でしたが、おかしくなってきたのは5月放送の”本能寺の変”で大河への出番がなくなって以降。シングルやアルバム発売のプロモーション活動なのは分かりますが、吉川が出たのは『徹子の部屋』(テレビ朝日系)『スッキリ!!』(日本テレビ系)『はねるのトびら』(フジテレビ系)『グータンヌーボ』(フジテレビ系)、さらには関西ローカルの情報番組『ちちんぷいぷい』(MBS)にまで登場。また、12月公開の特撮映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦』にも出演するそうですから、明らかな方向転換にも見えます」(音楽ライター)
吉川といえば、デビュー翌年のNHK紅白歌合戦で、セットを壊しギターを燃やすパフォーマンスを見せて出入り禁止を食らったり、暴力事件を起こしたりと、破天荒な暴れん坊というイメージを持っている人が多いと思うのだが、この番組名を見るだけで、かつてのとんがった吉川を期待するのは、無理があることがよく分かるだろう。
とくに『グータンヌーボ』では、
「女性は後ろから見る。おっぱい星人かっていうと、まるっきり(そうでは)ないね」
「オレについてこいってやるじゃん。振り返ったら誰もいないんだよ」
といった女性観を語り、優香や内田恭子相手に大爆笑をとっていたのだ。
極めつけは、先日10月2日に放送された『金スマSP』(TBS系)である。
なんと吉川は、人喰いザメや、肉食オオトカゲ、猛毒の大蛇が生息する、南フィリピンの孤島での、無人島生活に挑戦したのである。
「無人島生活といえば、『いきなり!黄金伝説』(テレビ朝日系)でも人気ですが、これはよゐこをはじめとする芸人たちが、番組に無理難題を押し付けられているのに対し、吉川は、”己の器がどれだけ小さいか試しにいく”と、自ら志願して無人島に乗り込んだということでした」(テレビ誌記者)
火起こしや飲み水、食料の確保に悪戦苦闘、危険な生物たちと文字通り格闘し、日に日にワイルドになっていく吉川。日に焼け、やせ細り、目つきが鋭く野性的になっていくその姿はカッコいいし、なかなか見応えがあるのだが、「なぜ?」という思いが最後まで消えず、司会の中居正広もそんな視聴者の心のモヤモヤを代弁するように、思わず、
「そんなことしなくても、自分の小ささ確認できると思うんだけど。っていうか大丈夫だよ、吉川サン、小さくないから!」
と叫んだほど。
一体、吉川は本当にどうしちゃったのか?
「確かに、その方向性がややとっ散らかっている印象は否めませんが、こんなにも吉川がアグレッシブなのは、今年がデビュー25周年の節目の年であり、レコード会社移籍元年であるから。いろんなことにチャレンジしていますが、本人的にはすべては音楽に行き着くためのもので”生涯一歌手”という軸はブレていないという確信があるのでしょう。最近よく、”助走は終わった”と言っていますから、今後の吉川から目が離せません」(前出・音楽ライター)
ただ、一方でこんな見方も。
「かつてのイメージからすると、発する言葉全てが意外だし、出る番組自体が意外性満点なので、現在までスベり知らずといってもいいでしょう。ただ、新たなファンも増えたかもしれませんが、従来のファンの一部が離れていったという可能性も否定できません」(前出・テレビ誌記者)
25周年にこんなリスキーな賭けに出るのも、吉川がホンモノのロッカーである証……だよね。
『Double-edged sword(初回限定盤) [Limited Edition]』
ルーツは佐野元春なんだって!
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