成型肉だけじゃない! こんなにいっぱいある「○○風食品」
ステーキ店でのO-157騒動で話題となった「成型(成形)肉」。結着剤と呼ばれるつなぎを使い、細かい端肉を粘土細工のように”成型”するので、1枚肉ならば表面にしか付着しない菌類が肉のつなぎ目にも入り込みやすい。そのため、中までしっかり火を通さないと、食中毒などを引き起こしかねないのだとか。もちろん、成型肉そのものに重大な欠陥があるわけではなく、前述のような注意がきちんとアナウンスされているか否かが問題ということ。
この成型肉のように、消費者が正体を認識しないまま口に運んでいる食品は、その他にも数多いという。たとえば……。
●タラのすり身のエビフライ
スケトウダラや鶏のすり身にエビの風味をつける添加物(エビパウダー)を加え、小ぶりのエビの周りに結着させていくと……特大エビのできあがり! 衣で身が見えないエビフライには、こうしてかさ増ししたものもあるのだとか。冷凍食品などを買うときは、原材料欄を確認し、エビ以外のものが使われていないか要チェック。
●大豆で作るチキンナゲット
チキンナゲットと名乗る以上、チキンの肉だけで作られているものと思いきや、さにあらず。少量の鶏のクズ肉に、でんぷんや大豆タンパク、スケトウダラのすり身でかさを増やし、大豆タンパクを加工して作った繊維を加えて固めると鶏肉モドキが完成。これに衣をつけて揚げれば、よくある低価格なチキンナゲットに。
●赤身&マーガリンのネギトロ
マグロの中落ちや脂の乗ったトロを細かく刻み潰したネギトロ。美味しさのポイントは、なんと言ってもトロッとした脂。しかし、格安で売られているネギトロには、マグロの赤身に植物性油脂(味のついていないマーガリンのようなもの)や添加物を加えたシロモノも多いのだとか。この方法なら大トロも激安で作れる?
●代用品を使った格安寿司
格安で高級な寿司ネタを提供している店には理由がある。大量仕入れなど企業努力によるものの一方で、よく似た素材を代用している場合もあるらしい。ロコ貝はアワビ、スギはカンパチの代替食材として用いられる。格安店で「エンガワ」とあったら、ヒラメではなくオヒョウという魚を使っていることが多いのだとか。
●牛乳も卵も入っていないアイス
牛乳にバニラエッセンス、卵黄、砂糖、生クリームなどを加え、かき混ぜながら冷やす。これが、一般的にイメージするアイスクリームの作り方。しかし、市販の多くのアイスクリームは、卵黄の代わりにレシチンなどの大豆由来成分、牛乳の代わりに植物性油脂を使っているらしい。これで材料費は大幅にダウンする。
●添加物の配合で味が決まるラーメン
塩、醤油、とんこつ、シーフード。各社さまざまな味が発売されているインスタントラーメン。スープの味は、塩化ナトリウムや風味パウダーなど、数十種類の添加物の配合比だけで作り分けられている。味の安定やコストを考慮し、これらの添加物を使って調味しているチェーン系ラーメン店もあるというから驚きだ。
繰り返しになるが、これらの「モドキ食品」そのものが、体に悪影響を及ぼすことはない(とされている)。正確かつ分かりやすい表示をし、誤解を起こさないように販売されてさえいれば、あとは消費者が選択すればいい。問題は、冒頭の成型肉のように安価なモドキ食品を本物と認識して購入してしまうような状態が、少なからずあるということ。
行政では、この問題に関してどのように考え、取り組んでいるのだろうか? タイミングのいいことに、今年9月1日、消費者の保護を主な目的とする「消費者庁」が発足したばかりなので、早速問い合わせてみた。
(後編につづく)
理由を知っていると知らないのでは、雲泥の差
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