デジカメって、何万画素まで増える予定なんですか?
「酒平民ハヤシの だから企業に聞いてみた」
気になって仕方がない素朴なギモンを直接企業に聞いてみよう、という本連載。最近、デジカメを持って適当に日常を撮影しているのだが、「そのカメラ、何万画素ですか?」と聞かれることが多い。「確か800万画素だったかなぁ」などと適当に答えているが、昔のデジカメはもっと画素数が少なかった。携帯電話も画素数をウリにしていたり、確かに綺麗な撮影が可能になったような気がするが、これ以上、スナップ写真レベルに高機能が必要なのだろうか? というわけで、今回のギモンはコチラ!
「デジカメって、何万画素まで増える予定なんですか?」
このままデジカメが進化したら「ついに1億万画素の時代!」という事態になってしまうのだろうか。パソコンのCPUのように日々、進化を続けて高性能になっていくのだろうか。気になる。
そこで、SONYお客様相談室に直接聞いてみた。
担当者 画素数が今後どのくらいまで増えるというのは、こちらの方では分かりかねます。私どもの製品の中で一番画素数が大きいのは『α900』という機種で2460万画素です。
2460万画素か。正直、その数字を聞いてもピンとこない。凄いことは、凄いのだろう。
――2460万画素って、一般的な撮影には必要ない気がするんですが、どのような写真を撮るときに使えばいいんですか?
担当者 一般的な写真サイズのL版では、300万画素で充分綺麗な写真が撮れます。しかし、プリントするサイズを大きくしますと、荒い写真になってしまいますので、画素数が必要になってきます。
なるほど。日常のスナップ写真であれば300万画素で充分ということか。デジカメなんて使わないで、携帯電話のカメラでOKな気がしてきた。それならば、高性能デジカメの意味は大きくプリントアウトする時だけなのか?
――2460万画素はどれくらいの大きさにプリント可能なんですか?
担当者 そうですね……。分かりやすく言いますと、新聞紙を広げた2面分の大きさを綺麗にプリントする事が可能になっていおります。
そんなに必要ないよ。ポスター的なプリントアウトしないし。ということは、画素数はこれ以上、進化する必要がないということか。つまり、写真の画質はもう進化しないのだろうか?
――ズバリ、これ以上、画質は向上しないんですか?
担当者 画素数は現在、これ以上のものが作られるという情報は入っていません。写真の画質を決めるのは、画素数だけではありません。例えば、少ない光をより吸収し暗闇でも綺麗に取れる機能、笑顔を検出する機能など、他の機能をより良くすることで画質の向上を目指しています。
つまり、デジカメの画素数戦争は終結したのである。一定レベルを超えた”綺麗さ”は、どのデジカメでも撮影できるため、笑顔検出など、別機能でアピールしていくということか。そのうち、機能戦争が迷走して「悲しい顔検出」「ブサイクを格好良く写すフラッシュ」「ニキビが消えるモード」など、さらなる多機能化で、我々を笑わせてほしいものである。そんな機能あっても使わないけど。
引き続き、皆さんの素朴なギモンを募集中です。どんなギモンでも構いません。ディープでインパクトのある、くだらないギモンをお待ちしています。
(酒平民 林賢一)
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