浜崎あゆみの書類送検で明らかになった、エイベックスの”水増し”体質
先月27日、エイベックスのスタッフら11人が書類送検されるというニュースが報じられ、時節柄、「すわ薬物か!?」との緊迫した空気が流れた。
摘発を行ったのは、薬物事件とは関係のない警視庁交通捜査課。同10日にエイベックスなど数社への家宅捜査も行われた容疑は、道路不正使用による道交法違反。
発端は、今年4月までさかのぼる。4月7日、渋谷・109前のイベントスペースで、ゲリラライブを実施した浜崎あゆみ。ゲリラといえど、相応の集客が予想される場合、管轄局による許可が必要。その届け出を怠ったのだとか。
一歩間違えれば大事故にも繋がりかねない無許可イベント。法に基づく処罰が下されるのは当然として、浜崎およびエイベックスにとって、お恥ずかしい実情もついでに露呈してしまった。イベント直後、「渋谷の街に8,000人!」「歌姫の人気衰えず!!」と煽り気味に伝えられた動員数が、実は8,000人ではなく2,900人だったようなのだ。
「この手のイベントは、騒ぎを起こして人気の高さをアピールするのが狙いなので、エイベックスが多少ゲタを履かせて発表したのでしょう。ただ、8,000人といえば、超満のSHIBUYA-AX 4杯分。その人数が、あの小さなイベントスペースとその周りに収まるはずがないのは、普通に考えれば分かること。騒ぎを横目に『なにかやってる? あぁ、浜崎か』と通り過ぎた人も計上すれば別ですけどね」(業界関係者)
トップスターならではの見栄だったのかもしれないが、動員数の大きなズレは、本題の道交法違反以上の非難を呼ぶことに。
「水増し体質が証明された!」
こんな書き込みが多数見られた背景には、ある疑惑がある。エイベックスでは、CDの売上を伸ばすために「自社買い」を行っているというのだ。もちろん、噂の範疇を超えないが、根拠とされる現象はいくつか見られるようだ。
「某新人のデビュー時、ウィークリーランキングの集計締切となる週末の売上が、発売直後を上回ることがありました。通常、CDというのは、発売日から2~3日が最も売れるものなんですが……」(音楽ライター)
また、「自社買いは、アルバイトを使った人海戦術で行われている」と、その手口を公開する記事が話題になったことも。ひとつの店で大量に買い込むと不自然なので、いくつもの店で数枚ずつ購入するのがポイントらしい。
確かに、テレビ出演やタイアップ獲得など、その後の広がりを見据えれば、自社買いで多少の出費をしてでも、「売れている」というイメージ作りは効果があるかもしれない。
「実際、出荷枚数の調整はどこでも多少は行っている。とりあえず大量に出荷し、『○万枚達成!』という謳い文句を獲得したのち、売れ残った分は返品させる。でも、実売を伸ばすとなるとかなりの費用がかかりますから、このご時世には難しいのでは? ただ、業界全体の売上が落ちている分、同じ枚数を買ってもランキングへの効果が大きいという見方もできますよね」(レコード会社スタッフ)
ネット上で行われたアンケートでは、興味深い結果も。質問は、「自社買いを行っていると思うアーティスト」。上位10回答のうち、6つまでがエイベックス系で占められていた。自社買いが行われているか否かは闇の中だが、そういった疑いが浮上するほど、一般ユーザーが肌で感じている人気度や認知度と、発表される数値にズレがあるということだろう。
ちなみに、前述のアンケート上位10回答のうち、エイベックス以外の4つはすべてジャニーズだった。デビュー曲がランキング1位に輝いた中山優馬にも、「ドラマの視聴率があれだけ低いのに妙だよね」との声もあるようだが……。ジャニーさんが大プッシュする逸材のこと、ファンの応援が反映された結果ですよね?
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