深夜番組終了もやむなし!! 弁当のお茶すらカットする局の台所事情
テレビ朝日から、深夜番組が消える!?
TBSラジオ『爆笑問題のカーボーイ』での田中裕二の発言や、東京スポーツの記事をソースに、そんな噂が広がっている。真相やいかに?
「テレ朝の深夜番組に大ナタが振るわれるというのは本当のようです。一部には、『視聴率に関係なく、深夜0時以降の番組がすべて打ち切り』との報道もありますが、このご時世にそこまで雑な改編はできません。視聴率や制作費、事務所との関係で調整しつつ、残すべきものは放送枠の入れ替えなどで残していくでしょう」(制作会社スタッフ)
近年の不況の煽りを受け、広告収入が激減している民放各局では、軒並み経費削減を強いられている。しかし、こまごまとしたコストカットでは、すでに埋められない状況のようだ。
「短絡的に各番組の制作費をカットすると、内容の劣化に繋がり、さらに視聴率がダウンするという負のスパイラルに陥る危険も。そういった意味では、時間帯を目安にバッサリ手を引くというのは、的を射ている部分もある」(キー局関係者)
経費削減という点では、出演者サイドから不満の声も聞こえてきている。
「日テレのある番組では、弁当が300円台のものになりました。しかも、今まではついてきたペットボトルのお茶がカット。ある文化人が『お茶ぐらいつけてくれ』と言ったら、『弁当を食べないなら、その代わりに出すことはできます』だって(笑)。ケチるにもほどがある!」(某タレント)
こんな苦情が漏れるのも仕方がない。なにせ、テレビ業界の台所を逼迫させている最大の要因は、各局正社員の賃金なのだから。ある調査によれば、民放キー局社員の平均年収は、なんと1,300~1,600万円! 日本を代表する大手企業のトヨタやパナソニックが約800万円であるのを考えても、その破格ぶりには驚かされる。これだけ一般との格差があるマスコミから「庶民感覚」云々を指摘されれば、ときの総理が不機嫌な対応をしたくなるのも当然か?
「今年の夏、『ボーナス100万円減額』などの情報を流し、『局内部でもこれだけ血を流している』とアピールしましたが、『100万円カットできるほどもらっているのか?』との声があふれて、まったくの逆効果でした」(前出・関係者)
こうした状況下でも、各局の組合が待遇の維持・改善に強硬姿勢であることからも、庶民感覚からズレまくっていることは明らか。で、そのシワ寄せが出演者や下請け側に回っているというわけだ。
作り笑顔はお得意のテレビタレントといえど、しょせんは人の子。弁当代をケチられるなどのぞんざいな扱いを受ければ、本番でのテンションも落ちる。そうなれば、いくら優秀な企画でも、おもしろさは茶の間に伝わらなくなるだろう。 細かな経費節約も大胆な改編も結構だが、まずはテレビ局社員が、ブクブクと肥えきった自らの腹周りにナタを振るうべきなのでは?
テレビっ子が路頭に迷っちゃうよ~
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