髪の毛が明るくなってる!? 秋から始める紫外線ケアとは?
この夏、海や山で遊びを楽しんだ人も、職場と家を往復するばかりの堅気な日々を送り過ごした人も、残酷にも平等に受けていたのが紫外線の攻撃。私はこの夏を地味に過ごした派ですが、それでも肌のケアはちゃんと行っていたんです。
ところが! ふと鏡を見た時に気づいたのが、髪の毛のダメージ。「あれ、いつの間にこんなに髪の毛が明るくなったんだろう」と触ってみると、すっかりゴワゴワした髪の毛になっていました。
早速、美容室のヘッドスパを調べてみると、意外と高額……。1回だけで効果が出るなら頑張るものの、美容室のトリートメント同様、1週間も経つともとのゴワゴワヘアに元通り、なんてことも。金銭的にも、身体的にも負担の少ないヘアケアを調べてみると、たどり着いたのが「アーユルヴェーダ」。とあるセレブゴシップサイトによると、マドンナも今やアーユルヴェーダにすっかりはまっているとか。というわけで、日本人向けにオイルセラピーを行っている、アーユルヴェーダサロン「ラヴィランカ」のにヘアケアについてお話を聞いてきました!
■そもそも、アーユルヴェーダって?
「アーユルヴェーダ」という言葉はなんとなく聞いたことがあるけど、イマイチ分からない……ということで、まずは「ラヴィランカ」の山下明美さんに、アーユルヴェーダについて伺ってみました。
「アーユルヴェーダとは、食事、ヨガ、瞑想、オイル塗布などによる、健康なるための伝統医学体系なんです。化学的なモノに頼って体質や肌・髪を変えて行こうとするのではなく、もともと自分が持っている免疫力を引き出し、自ら健康になろうとする考え方が基本にあるんですよ」
なるほど、化学的なモノを使わない分、体へも優しいんですね。ちなみに今回は、夏の間にいつの間にか明るくなっていた髪の毛をケアしたくて伺ったのですが……。
「それはきっと、髪の毛の日焼けだと思います。髪の毛は、紫外線から頭を防御してくれていますが、同時に一番ダメージを受けているということ。髪の毛の日焼けは、お肌のシミのようなものなんです。地肌への負担が大きくなると頭皮のターンオーバーも衰えて、将来的にハリ・コシのない髪の毛になってしまうのです。これから冬に向けて、どんどん乾燥してきます。これからの時期が、ヘアケアにとっても大事な時期なのです」
アーユルヴェーダでは、オイルによるヘアマッサージがヘアケアの基本。まずはサロンでの施術を体験することに。
サロンに用意されていたのは4種のヘッドケア用オイル。ゴマ油をベースに、ナチュラルな原料のみで調合されたこのオイルは、良い材料の収穫先を時期ごとに選んで作られているというほど、品質へのこだわりを徹底。4種の中でも「テミナリア」と「エクリピタ」は、日焼けで乾燥した髪に特に艶と潤いを与えてくれるオイルなのだとか。
フェイシャル・全身もやってもらえます
「テミナリアは眼精疲労をお持ちの方にオススメで、エクリピタは白髪や薄毛にも悩んでいる方にオススメ」とのことだったので、自称ヤング寄りな私はテミナリアをチョイス。「テミナリアはセルライトにも効くオイルなので、顔以外だったらどこにでも使えますよ」とのこと。では、帰ったら全身に塗りたくります!!
そしていよいよ、お楽しみの施術タイム。優しく、リズミカルにマッサージをされて、取材も忘れてすっかりリラックスモード。気づかないうちに張りつめていたので、こめかみや頭皮がゆっくりとほぐれていく感じが心地よく……。
施術後、エステティシャンの方に「お家でもオイルを使ったケアを続けると、効果が全く違いますよ」と笑顔で言われたものの、終始うっとりしていたものだから、何も覚えていない! そこで再び始めから、今度はセルフケアのレクチャーを受けながら実践してみることに。
■セルフマッサージをする際には……
本当は、オイルをアロマポットや湯せんで少し温めた方がいいのだとか。そうすることで、オイルの浸透性がよりよくなるんだそうです。自分でやるとちゃんと髪全体に行き届いているのか、またマッサージ方法は正しいのかが気になるところですが、山下さんによると「大事なのはマッサージではなくオイルを塗ること。また、オイルは直接的に髪に働きかけるだけじゃなくて、頭皮を通じて体内から整えていくためのものなので、大丈夫ですよ」と、あまり難しく考えなくてもOKなよう。頭皮を縦横に動かしてみたり、リズミカルにワシャワシャっと指の腹で刺激してみたりしてから、5~10分放置。ニオイやベタつきが気になる場合はシャンプーをして終了。
■気になる効果は……
施術後はもちろん、髪の変化を特に感じたのは翌朝のこと。浸透したオイルが髪を蘇らせたのか、いつもよりしっとりとツヤやかで、健康的なコシも感じることができました。とはいえココで油断しては、単なる「一発屋」ケアになってしまうはず。サロンの方が繰り返していたように、大事なのは「ちゃんと継続すること」。
自然の力によるものだから、魔法のような一気解決を求めることはできませんが、しばらく使い続ければ生まれたときのように柔らかでツヤのある、本来の髪の姿に戻っていくはず! 漢方よりも古いと言われるアーユルヴェーダの力を取り入れて、老化や季節疲れになんか負けないぞと誓った夏の終わりでした。
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