視聴者に優しかった今年の『世界陸上』、その理由は……
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎来年の「世界陸上」に乞うご期待!
やり投げや女子マラソンなど、予想外のメダル獲得はあったものの、結局ボルト以外はたいして耳目の集まらなかった「世界陸上」。でも、陸上に対する熱量なんて、元々このくらいのもんだろう。あの無理やりなニックネームづくりと、「もうすぐ決勝!」と言ってから平気で数時間待たせるという無礼の数々がなくなった分、心安らかに見られた気がしたのだが。これで次回から司会が山本高広だったら言うことなし。代わりに織田裕二が240時間マラソンだ。
◎麻生総理の新解釈
選挙前に、いくらなんでももうヘマはしないだろう、と思ってるところへ、「金ねぇなら結婚しねぇ方がいいな」か。「まあ俺は無い方じゃなかったから」かあ。ホントに、思ったことをそのまんま言っちゃうんだね。もうバカだアホだと言うのもかわいそうになってきた。この人のことは「実写版サトラレ」ってことで、もっと優しく丁寧に扱ってあげた方が、いっそお互い楽かもしれない。
◎「真矢みき的」を構築中
最近真矢みきが熱い。熱いというか、なんかあの独特の口調と雰囲気が、ここにきて急にフューチャリングされている気がする。何に出てても、どんな役でも同じ喋り方、演技法。でも「大根」というよりは、「うーん、真矢みきだぁ」という納得が先に来るという、変な感覚を起こさせる変わりダネ女優。どうして誰もモノマネしないのかな。あの、鼻の奥にくぐもりながらも高い声、「最初と最後ゆっくり、真ん中だけ早口」という独特のセリフ回しは、うまく体得できればかなりの爆笑必至ネタになると思うのだが。「なぁぁにやってんのアンタたちぃぃ」って、毎日練習してるんだが難しいな。リチャード・ギアの「ハぁチぃ」の方が簡単。関係ないけど、漫画家の倉田真由美は、声も喋り方も真矢みきそっくり。うらやましい。ぜひモノマネにトライしてみて欲しい。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。
【バックナンバー】
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