コラム
今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

押尾学事件、意外な被害者はここにいた

2009/08/06 17:00
もう会えなくなっちゃったらどうしよ

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎小さいバチでたくさん欲しかった
 本音をいうと、ここまで大ネタじゃなくてもよかった気がする。エリカ様と並び、「バチがあたるところを見てみたい」という意味で注目され続けて来た押尾学。今回のこの話題は、いい感じでスキャンダラスな情報が小出しにされていることもあり、かなりの引っ張りがきく大ネタだ。でも、じっくり考えると、小さいバチがいっぱい当たった方がよかった気がするのである。 
最初「エイベックスを解雇」というニュースを聞いた時は、仕事の無断欠席とか、そういうレベルの話だと思った。それがなあ。人一人が死んじゃう話とは。彼には「明らかに尻すぼみなのに、相変わらずの押尾節」という様式美を、チビチビ時折見せ続けてほしかったのに。もう夫婦で出てた『やまとなでしこ』は、永遠に再放送されないんだろうなあ。いろんな意味で、この夏は松嶋菜々子にとって受難の夏だ。関係ないけど。

◎若人あきらの心境は……
 のりピー、失踪。現時点ではまだ消息不明。シャレにならないとは思いつつ、「これ見てたら、とにかく連絡を」とテレビカメラに向かって訴える事務所の社長に、桂小金治的な昭和の香りを感じたのもまた確か。あと、開始されたばかりで話題沸騰の裁判員制度の広報ビデオに、裁判員役で出演しているという間の悪さも皮肉である。若人あきら(現・我修院達也)レベルの失踪であることを祈る。

◎加減を知らない韓国芸能界
独立問題で大騒ぎの東方神起であるが、「13年契約」てのはすごいな。昔の年季奉公だってそこまで長くないだろうに。どっちの言い分が正しいのかウソなのかはわからないし、ファン以外にはどうでもいいことなのだが、「タレントになるためには、13年奉公も辞さず」か。枕営業が辛くて自殺した女優もいたしなあ。韓国の芸能界事情、激辛なり。おつとめごくろうさんです。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

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