「an・an」血液型特集は、平子理沙&吉田栄作カップルで乗り切る!
今回のan・anは合併特大号「血液型の真実」。”血オタ”(なんでも血液型で人を判断する方々)なんていう言葉もあるくらい、血液型占いも浸透した現状。むしろ世の中的には下火になった感もある血液型をわざわざ取り上げる、その自信のありかはどこにあるんでしょう。それでは早速探ってまいります。
<トピック>
◎あなたの潜在能力と恋愛傾向は? 血液型×脳タイプで完全判明!!
◎注目男子の本音トークつき。血液型が導く、恋愛&婚カツ必勝法。
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■血液型より脳タイプの方が当たってる……?
特集一発目のコンテンツは、血液型と脳タイプ(右脳or左脳、男脳or女脳)で判別する、an・an女子がだ~い好きな占いから。さすがにan・anも旬の過ぎた血液型占いを真正面から取り上げる暴挙には出ず、そこに脳トレを取り込んだものの、結果「血液型くくり」の必要性が見当たらない、という残念な結果になってしまった企画。各タイプの見出しを見ていると、
・トラブルに見舞われても、楽天思考で乗り切れそう。壁は避けて通るのが身上。
これだけだと、O型の特徴のようなのに、これはA型(右脳×女脳のタイプ)。もう、血液型判別いらないじゃ~ん! 脳タイプだけで判別でよかったのでは? と思ってしまいました。
■”りちゃ”こと平子理沙と栄作の危うい夫婦関係が露呈!
いまやエイジレスビューティーの代名詞ともなった”りちゃ(自称)”こと平子理沙御大。そして90年代の超モテ男、吉田栄作。このカップルが結婚12年目にして誌上初共演しております。先日栄作がライブを開催したことがニュースになっていましたが、そこでもりちゃについて質問され、また、いまやGoogleで「栄作」と検索しても他のキーワードとして「平子理沙 吉田栄作」がオススメされる顛末。栄作にとったらさぞや歯がゆい思いをしていることでしょう。そんな思いの表れなのか、
ちょっと困るのは、僕が外で飲んでいるとき『鉢植えにナメクジがいるから早く帰ってきて』とか、突然半泣きで電話してくること(笑)
と、りちゃの女王様ぶりをチクリ。栄作の陥れが伺えます。そしてりちゃも往年のモテ男に対し、
「明後日の夕飯どうする?」と先の予定を聞かれることが。私は今日の予定しか把握してないタイプなので、すぐに答えられないんですよ。いまままで何度、マネージャーにスケジュール確認したことか…(笑)
と、「いつも暇してるアンタと違ってこっちは仕事詰まってんのよ」的アピールで応戦。憧れの夫婦像のはずが、互いの罵り合いがチクリチクリと、危うい関係性が匂ってきます。芸能界格差の開きが、二人の関係にも影を落としているようです。一応血液型特集内の記事のため、互いの性格について分析しあってはいるものの、二人ともA型なのに性格が真反対なのが浮き彫りになってくる始末。そしてりちゃが締めに
これってA型とは関係ない(笑)?
の一言で終了。担当編集者のこの特集へのアンチテーゼがほんのり感じられたナイスな記事でした。
■武将に仏像、音楽まで血液型でぶった斬る!
an・anお馴染みのちょいサブカルちっくなコラム記事は、まさにカオス世界。戦国武将をABOで分類し、家康はA型だから律儀で緻密な真面目人間とか、伊達政宗がB型だったとか、正直「どこで使えばいいんだろう……」と途方に暮れたくなる小ネタが満載。
「あなたには誰が合う? 血液型別オススメ仏像」では、「ちょっと偉そうな雰囲気がA型風情」「様子がおおらかなO型らしい気がします」「好奇心強そうなところがB型っぽい」などと、仏像の風貌のみを頼りにオススメし、さらに”らしい””っぽい”の連発で、企画に苦しいところが見受けられます。ぶっちゃけ、このページの活用法がわかりません……。
今回は特別合併号ということで、おそらく校了後に夏休みを控えた編集部が”慣れ”で作れる、手慣れた血液型ネタで特集を組んだものと推測できますが、旬の過ぎた素材(血液型)×斬新なネタ(武将、脳トレなど)のコラボレーションで、新鮮さを演出しようとしたのでしょう。しかし結果、「血液型占いは不必要」な雰囲気が漂ってしまった悲しい号でした。それでも、平子理沙&吉田栄作カップルの登場は満足度が高いので、一読の価値はありますよ。しかし、血液型ネタはあと何年続くのでしょうか。今後の行方、ウーマンは見守ってまいります!
栄作の名作
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