内田恭子の”やりすぎ”アイメイクが気付かせたある正論とは?
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎内田恭子はアウトだけれど……
依然「目もと重視」が続くメイクの流行。ラインとシャドウでグルリと目の周りを囲んだ上、さらにマスカラとつけまつげをプラスという、傍目に見るとちょっとやりすぎくらいがど真ん中。ハッキリ言ってこれが似合うのは若い娘だけだ。木下優樹菜は文句なしにハマっているが、ペプシコーラのCMの山田優はちょっとツラい感じがする。ギリギリアウト。まあ山田優ならまだいいのだが、このメイクのせいでツラいことになっているのが内田恭子だ。CMやバラエティで見かける彼女は、若いコがやるのと同じテンションで目を囲みまくっている。しかし悲しいかな、そのアイラインは目の大きさよりも、周囲の小じわを強調。ゴン太つけまつげの影は、目の下の小じわに見えるという二重の悲劇が起こっている。別に年増はメイクするなとか、そういうことではない。つまんない正論だが「年相応」ってことなのである。若い時にしか似合わないモノというのは確かにある。あの目囲みメイクは、年増が手を出すとヤケドするのだ。ただし、黒柳徹子だけは、次元が違うので例外とする。
◎26時間テレビが映し出した事実
フジテレビの『26時間テレビ』では、毎年、新人アナウンサーが、ラストに全スポンサー名を読み上げるのが恒例となっている。ま、フジの新人アナというのは、何だかんだでまだ注目の的だし、これがアナウンサーとして初のお目見えということもあり、今や「お楽しみコーナー」的な扱いである。しかしなあ。「新人アナウンサーによる提供スペシャルです」って、スペシャルって何だよスペシャルって。ただスポンサー名読み上げるだけだろが。先輩アナたちは口々に「一か月にわたる厳しい研修を終えて参りました」「緊張してるな?」「今回、スタジオじゃなくて、屋外でやるのは異例のこと。よく頑張りました!」と労っていたが、何度も言うけどスポンサー名読み上げるだけだよ。打ち上げの席ならともかく「よく頑張りました」は、人前でやるな。コンビニとかにいる「研修中」の札つけたバイトと同じ。「まだ半人前なんで」って、それはそっちの事情だろう。大目に見てもらうの前提で人前に出すな。何でも勘弁してもらって当然と思うな。拙さをウリにするな。……これでずーっと許されてる村上ショージってすごいな。
◎多部未華子が番長をあやす?
CMというのは、登場する人物のキャラクターだの背景だの、いろんなとこまで細かく設定されている。そこで考えたいのが、サッポロの「ドラフトワン」のCMの設定だ。縁側に腰掛け、清原和博の顔のキズの手当てをする多部未華子。彼女は20歳以上も年上の人間に「手を出さなかったんだね」「よくがまんしたね」と、完全に上から目線で語りかけてる。なぜ「手を出さなかったんですね」「よく我慢しましたね」にしないのか。ガタイのでかいオッサンを、まるで子供のように扱う多部。対する清原は、セリフもなく、ただ戦いの相手(それもネコ)とのガチンコ勝負に夢中。なんだろうこの設定。家族なのか。近所の知り合いか。どちらにしても、清原が掛け値なしの「アホ」として描かれているのは確か。そのアホさ加減たるや、「こいつに酒飲ませちゃいかん」と思わせるほどだ。また多部が若い時の桑田に似てるしな。いろんな意味で、十重二十重に深読みせざるを得ないCMに仕上がっている。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。
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