“タブー解禁”こそが最大のタブー!? 『MW』裏側を関係者が暴露
公開直前から、玉木宏&山田孝之が、愛する男女のように妖しく重なり合う衝撃的なポスターを渋谷109-2にデカデカと掲げ、注目を集めた映画『MW』。しかし、間もなく公開終了となる現在まで、あまりいい評判は、聞こえてこない。
16年前の惨殺事件の生存者・結城美智雄(玉木宏)は、ある目的の元に凶悪犯罪を重ねていた。その友人、賀来裕太郎(山田孝之)は、神父という立場にありながら、同じ惨殺事件の生存者として、どうしても結城を告発することができず、彼に協力してしまう。果たして、結城の目的とは――。
手塚治虫が76年に手がけた原作漫画は、多くのタブーに挑んだ意欲作で、実写化が待ち望まれていた。それが、手塚治虫生誕80周年を記念して、ついに映画化されるとあって、多くのファンが期待を寄せていたのだ。
しかし、評判がイマイチどころか、ネットなどでは酷評の嵐。
「その最大の原因は、主人公2人が同性愛の関係にあるという設定をなくしてしまったことにあるのは明白です。これによって、賀来が神に背いてまで、結城の犯罪に協力する理由が見ている者にほとんど伝わらず、人間ドラマが失われて、ストーリーに説得力が感じられないのです」(映画ライター)
この設定こそが、”手塚作品最大のタブー”といわれる所以で、この作品の肝であるはずなのに、なぜ映画ではそれを取り払ってしまったのか。
当初、噂されたのは、玉木宏と山田孝之の双方、ないしは片方がNGを出した、という説だ。
「玉木は原作のイメージにピッタリで、他に適任者が考えられないため、泣く泣く、同性愛という設定はカットとなったと言われていました」(前同)
ということで、一時は玉木バッシングに傾きかけたのだが、先日、玉木にとってこの噂はとんだ濡れ衣であったことが明らかになったのだ。
7月13日に、同作の岩本仁志監督と松橋真三プロデューサーが、秋葉原のデジタルハリウッド大学で特別講義を行い、その製作舞台裏を明かしたのだ。
その講義によると、なんでも『MW』はこれまでに、何人もの映像作家たちが映像化にチャレンジしてきたが、その設定がゆえに出資者を説得することが難しく、何度も頓挫してきたという歴史があったという。そして今回も、有力な出資者から、「同性愛の部分を出すなら、金は出せない」といわれ、同性愛の設定をはずさざるを得なかったというのだ。
「プロデューサーは、”たまっているうっぷんを、この場を借りて晴らさせてもらう”なんて言っていましたから、相当に、据えかねるものがあったのでしょう。映画の当初の企画書まで公開して、本当はすべてをきちんと描きたかったということを、力説していました」(同講義の参加者)
もちろん、玉木も山田も同性愛シーンに関してはOKを出しており、ギリギリまで、2人もそのつもりで撮影に臨んでいたという。
結城がスルスルとズボンを下ろして艶かしくベッドに横たわり、「だいて!」と賀来に飛びついたり、賀来のたくましい胸板に頬を寄せ、「愛してる。ぼくからはなれちゃだめだ。はなさない」と賀来の乳首を甘噛みしたり――。
原作には、こんなシーンがいくつも出てくるのだが、これをもし玉木と山田が演じていたなら、原作ファンからの評価も違っただろうし、ボーイズラブ好きの腐女子も映画館に殺到したのでは。
「プロデューサーは、なんとかスポンサーには、ホモシーンはありませんといいながら、2人の関係を暗喩させるようなシーンをなんとか盛り込んだんだと、いっていました」(前出・講義の参加者)
実際に映画では、2人が通常の男友達にするよりは、”ねっとり”としたボディータッチが写されただけだった。これらの話を鑑みると、109-2の大看板もスポンサーへのせめてもの抵抗だったのかもしれない。
こうなったら、原作を脳内で玉木&山田に変換するしかないわっ
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