レディー・ガガを教祖に認定? 「ViVi」が独自路線を開拓中
「ViVi9月号」の表紙は、どこのギャルだ? 安西ひろこか? と疑いたくなるような、派手としか言いようのない浜崎あゆみ。カラフルなレオパード柄のワンピにドでかいリボンを頭に装着、というオリジナルなセンスはまさに「ViVi」。では、今月号のトピックスからチェック。
〈トピック〉
◎ 真夏のイベント必勝服!
◎ ヴィンテージ・ロック
◎ 夏→秋の着回しバトル!!
◎ 秋のViViモデルヘア
■人間臭さをウリにするのはツラいよ、浜崎さん
巻頭の浜崎あゆみのファッションシュートでは、ファッションからヘアメイクまで、一昔前のギャルか、もしくはage嬢といった出で立ち。インタビューでは「こういう時代だからこそ、敢えて、キラキラしたもの、明るくてパワフルなものを届けていきたい。それが、私の役割だと思うから」だそうです。そのキラキラも女子に羨望される者が持つ輝きというよりも、夜の街を照らす夜蝶的な意味合いでのキラキラの方がしっくり。また、思わず止まってしまったのが編集サイドが書いたこの一文。
「同時代を生きる彼女たち(女の子たち)の迷いや疑問に、常に明確な答えを示しながら、11年目の今、Ayuがフォーカスしているものは、ある種の人間臭さだったりする」
……”人間臭さ”っていうわりに、いつも写真が人間離れしております。今回の写真も、バーチャルな世界の人のようで、首から上が神がかり的に美しゅうこがざいます。この企画のあとに続く連載ページでは、ピンボケの写真があったりボケーっと携帯いじる姿があったりと、こちらの方が人間らしい姿が掲載され、Ayuの人間臭さが出ていたような気がします。
■レディー・ガガの奇抜ファッションにトライせよ!
マドンナの再来と言われているらしい、今、世界一奇抜な超大物新人アーティストのレディー・ガガと倖田來未の対談が実現しました。ガガ様といえば、キティちゃんのリボンを真似したリアルリボンヘアがトレードマーク。私にはおでんの白たきまたは昆布巻きにしか見えないのですが、これがパリスも真似するほどセレブたちの中で流行っているとのこと。「リボンヘア×’80s風なビッグサングラスで一気にガガちゃんっぽくなるのでぜひトライして!」とViViも激押し。そりゃ、自毛がヘッドアクセかわりになるのなら、金欠気味の女子も気軽にトライできるかもしれないですね。……っと思いきや、どうやらウィッグのようでした。無念!
■加藤ミリヤ、ななめポーズとハットで弱点をカバー!
安室ちゃんの名曲をカバーした「19 Memories」で次世代ディーバに成り上がった加藤ミリヤが別冊付録「加藤ミリヤのおしゃれBOOK」で登場。そのお顔つきから、てっきり25歳オーバーかと思っていましたが、実はまだうら若き21歳でした。コンプレックスは何? との問いに「もっと背が高かったらよかったのにって思います」という答え。背だったのか……。私がミリヤだったら、その個性的な頬骨と発達の良い歯茎が気になっちゃうんだけどな! 誌面ではリアルな30日コーデを披露。しかし気になるのはファッションよりも、30日のうち、計18日が小首をかしげるポーズなこと。まるで寝違えて首が固定されてしまったかのごとく不自然です。しかし、正面顔よりもななめの方が口元をさり気にカバーできていい感じ。そして同じくらい頻出なのが、ハット。実に27日間被っていらっしゃいました。ファッション誌でよく提唱される”被りもので目線を上に持っていって、コンプレックスの●●をカバー”的な掟を適用したと考えると、ミリヤの意図は”ハットで目線を上に持っていかせて頬骨をカバー”ということでしょう。この地道な姿勢は好感もてます。安室ちゃんがサル顔っていわれて時代もありますから、個性的なミリヤ嬢に時代が巡ってくるまで、こうして地道にカバーしていきましょう。
と、今月号はニコールなどのセレブ陣の影響力が、レディー・ガガという独創的なアーティストの登場で弱まった気がしました。巻頭の浜崎のボディコンみたいなファッションも、頭につけたデカいリボンも、ガガ様的なセンス。セレブもアーティストの前では霞んだ存在になってしまうようです。このガガ様信仰路線は、いつまで続くのか? ガガ様の活躍が末永いものであるよう、影ながら祈らせて頂きます。
オフの日はひたすら飲んでるらしいです
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