「JJ」ターゲットはアラサー!? 一気に老けた「JJ」ファッションに注目
「JJ9月号」の表紙は、皆既日食のために帰国した”胸元ぱっくり”エリカ様に負けず劣らず、胸元バックリな吉川ひなの。乳の形がまるわかりなキャミ姿&ひなのの組み合わせがPJの表紙にも見えますね。それはさておき、今月号のトピックスからチェック。
<トピック>
◎ 生まれ変わったら吉川ひなのっ!
◎ MEGA SNAP2009
◎ 今日買って秋まで着ますけど、何か?
◎ リボンゴム、過半数獲得です。
■内容薄いのが表紙でバレバレですから……
まず、表紙を見て、すっきりしているなーと感じる人も多いはず。トピックスがあまり載っていないせいだと思われますが、文字が表紙にズラーッと載っているのが女性ファッション誌ですよね。パット見で「こんなことが載ってるんだ~」ってワクワクさせるための文字ギッシリなはずなのに、今月号のJJは、表紙に載せるほどのトピックスじゃないでしょうと感じるものをセレクトしているのも欠点。
その数少ない表紙トピックスの中の、「リボンゴム、過半数獲得です。」については、タイトルも「。」で終わっているところからして、たいした内容ではないという想像がつきますが、実際にたった4ページという寂しい特集です。ただのカタログページ。中盤の「NO RIBBON NO LIFE」という8ページに渡るリボンアイテム特集の中に組みこんじゃえばいいのに、あえてゴムだけ独立さえたのは企画の水増しでしかないような。
■一気に年を取ったJJファッションに、赤文字戦線離脱の気配
赤文字系のファッション誌、CanCam、ViVi、Rayなど、”若さ”溢れるテイストの中で、ギャル系とかコンサバ系とか分かれているはずなのに、今月号のJJはなんだか若さパワーが落ち気味!? 最近のJJはコア読者層の大学生よりうんと年上の、吉川ひなの(29)を大々的に使うなど、ターゲット層とのズレが気になっていたものの、載っているファッションまで老けてしまうと……。
特に、「夏から秋は「モノゴー」でGO!」では、見ているこっちまで老けた気分に。”モノゴー”とは、”モノトーンゴージャス”のことを指すらしいのですが、いかんせん誌面的に地味……。色味が少ないなら、ライティングやヘアメイク、スタジオなど他の部分をしっかり作り込まないと誌面的に持たず、苦しいページになってしまいますよ。モノトーンだからこそ、センスが如実に表れてしまうのは、ファッションも誌面作りも同じですね。
それに、若さゆえに着られる色ってものもあるし、もっとフレッシュさが欲しいです。CanCam、ViVi、Rayと比べると、明らかに老けた感じが出ています。これは、雑誌自体のパワーダウンの象徴なのでしょうか……。
逆に、なにかの戦略? だとしたら期待しますよ! 次の号が若返るかいなか、注目です!!
■昔のJJって感じがなつかしい、CA特集
かつてお嬢系雑誌で一世を風靡したJJ。今月号もブレブレな方向性は脱出できていないものの、正統派JJらしい特集を発見! その名も「空のお仕事って、どうですか?」。うーん、タイトルはイマイチだけれど、CAってお嬢な感じもあって、昔のJJのイメージにぴったりな感じがします。
その特集内容は、いたって真面目! 赤文字系ファッション誌で職業の特集となると、「楽しそう」「憧れる」というような夢を与えるように、写真メイン&原稿そこそこなページ構成でですが、こちらは”ザ・記事”という感じの重めの3ページになっています。JJ世代の女の子が、こんなに文字ぎっしりな静かなページを読むのか疑問ですが、そんなことは考えていないのでしょうか?
最後の取材後記では「華やかさの陰には、努力の積み重ねがありました」とあります。いやいや、華やかさが全然伝わらないですから。もうちょっと、華やかさを全面に出して、で最後に、でも大変な仕事なんだよっていうなオチにしてほしかったです。失業率6%、就職難のご時世を反映した、実に重たいページでございました。
企画の水増し、モノトーンの地味な誌面、リアルすぎるお仕事ページと、そこはかとなく感じられる確かな”老い”。それは編集部の慢性的な疲労からきているのかもしれません。なんとか夏休みでリフレッシュして、いい雑誌を作ってくださいね!
いまじゃ考えられないキャスティング
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