ついに終焉!? マガハの広報誌と成り果てたan・anに未来はあるのか
今号の表紙は、非常に挑発的にこちらを見下ろす黒木メイサ。パールのネックレスを身体に巻きつけ、乱れたヘアスタイルで文字通り雌豹な出で立ち、そして特集は「夏のカラダはグラマラス! 今までで一番の凹凸を目指せ!」。相変わらず強気で攻め姿勢のan・an、まずはトピックからどうぞ。
<トピック>
◎旬のカラダはグラマラス! メリハリUPの完全プログラム
◎瞬時にグラマラスボディが完成! 見せる、魅せるコーディネート。
◎即効性ありの注目トピックス。’09年夏・ダイエット情報最前線。
■完璧ボディといえば黒木メイサ? 裏には大人の事情が……
”ため息が出るほど美しい”そう謳われての黒木メイサの登場ですが、そもそもなんで黒木なんだろう。スタイルが悪いわけではないのですが、もっとビューティーな方々がいらっしゃると思います。が、その謎は誌面片隅にクレジットされた情報により明らかに……。「ファーストソロ写真集『LOVE MEISA』(小社刊)が発売」だそうです。はい、パブ記事です。だから、別に黒木のスタイルってそんな特別なの?的な意見は慎んでください。スタイルありきで選ばれたわけではないので、そこは大人の事情っていうことで。そんな事情を汲んでも気になるのが、足の裏の黄ばみ。編集さん、そこだけはレスお願いします!
■ネオ・オネエ系の成宮くん、やっぱり女性には興味ナシ!?
男子らしからぬ女子的感性を発揮しan・anでも美容連載を持つ成宮くんと、須藤元気、放送作家の大井洋一による「男たちが考えるグラマラスな女の条件」対談。「チラ見しちゃう身体のパーツは?」「好きな尻の形は?」と過去に散々語りつくされたネタなんですが、見どころは成宮くんの参加姿勢にあります。開始早々、胸のサイズに話が展開したところ
大井「僕は何カップが好きかと問われたらCと答えるのですが、それはCぐらいが普通だろうと思っているから」
須藤「僕も、普通かやや小さいくらいのほうがよくて、実は大きいことは求めていない。」
大井「須藤さんは草食系男子?」
はい、成宮くんは見事に不参加~。発言してないのか、事務所&編集側の削除なのか、とにかくおっぱいネタにはガードが堅いですね~。続いてはそれぞれのフェチについての告白。
須藤「ワカメちゃん風のおかっぱの、うなじのかりあげがジョリジョリしてるのが好きなんです。(略)普通はあまり男ウケしないのに、あえてやってるポリシーにグッとくるというか」
大井「高い所にあるものを取ろうとしたときにシャツの下から見えるお腹」
成宮「パンツを直す仕草。食い込みを、パチンって。(略)あと、膝のムダ毛がチョリチョリっと生えているのも、実は嫌いじゃなかったり」
須藤の歪んだフェチも引っ掛かりますが、成宮の膝毛が問題でしょう。この前の流れでも「僕は、女の子の膝についた柔らかいお肉は気にならない」と不明な主張をしており、ノンケorゲイへの関心より「成宮は膝が好き」というインパクトの方が残ってしまい、見事に私の目は眩まされてしまいました。
■自社刊行のトレーシー・メソッド本の焼き直し!
天裁ちの付録で登場したのは、マガジンハウスから絶賛発売中の「ザ・トレーシー・メソッド」の簡素版。6ページにわたりメソッドの信条やエクササイズ方法が紹介され、一時的なダイエットブームに過ぎないこの手のものなら、十分に対応できるボリュームです。対向ページの自社広告もトレーシーで、an・an後半の過剰な広告にも負けない押しの強い営業が際立ちます。しかし、こんなに露出されるとエクササイズの中身よりも、金髪&ブロンズ肌&鈴木杏樹ばりのエラを持つトレーシーの笑顔だけが印象に残りましたが。
さて、巻頭の黒木メイサもそうですが、今号はさすがに社内パブ記事が多すぎる気がしました。オリジナル記事のボリュームがもっと欲しいところです。「an・an」という雑誌の意味よりも、マガジンハウス広報誌としての役割が大きくなってきたように思います。一時代を作った雑誌なのに、これでは将来的にブルータスなどの転載になってしまうのでは、と勝手ながら心配に。年に数回、セックスと占いの特集だけは人気のようですので、それだけは死守して下さいね、「an・an」編集部のみなさま!
腰なんだ!!
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